トイプードルの尻尾は、本当は長いことを、あなたは知っていますか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3985)】


【Part1】
『動物の事件簿――法獣医学者が解き明かす』(田中亜紀著、岩波書店)のおかげで、法獣医学という学問分野があることを知りました。
●虐待を始めとする動物と人との関係性の問題を扱うのが法獣医学。動物虐待を立証するには獣医学的見地からの情報提供が必要で、それを行うのが法獣医学。
●法獣医学はまた、劣悪な環境で多数の犬猫を繁殖させる悪質なブリーダー(繁殖業者)や、多頭飼育崩壊の現場に臨み、動物の救出・保護や当事者への処罰などの根拠となる、科学的事実を検証する役割も担っている。さらに、ほとんど身動きが取れない状態で卵を産み続けさせられる鶏や、太らせ続けられる豚などの、肉体的・精神的苦痛の緩和について提言することもある。災害時のペットや家畜の処遇に関わることもあるし、密猟や密輸などの野生生物が関わる事件や、動物を使う神事や動物由来の文化財などの調査に関わることもある。
●犬のおしっこに水をかけるのは、「おしっこは汚いから許せない」、「家の前を汚すな!」という𠮟責を逃れるためだが、水をかけてもおしっこを広げるだけで、きれいになるわけではなく、科学的には意味がない。【私も、思い違いをしていました(汗)】
●動物に芸をさせることもまた、動物福祉に反する、動物虐待であると見做されるようになっている。【私は、野生動物に芸をさせることに嫌悪感を覚える。芸を仕込む時に、虐待が行われていることを知ったからだ】
●「野生動物カフェ」での生活は、野生動物にとって虐待以外の何ものでもない。
個人的に衝撃を受けたのは、「トイプードルの尻尾は、本当は長い」と書かれていることです。「足が小さいとチョコチョコ歩いてかわいいというので、5本ある(四肢の)指のうち親指を、生まれて間もなく切除しているのです。尻尾もまた、短い方がかわいいというので、生まれて間もなく切られます」。「ドーベルマンやボクサーは、大型犬のなかでも精悍なイメージですが、その尖った耳や短い尻尾は、やはり生まれて間もなく断耳・断尾されたもので、両犬種とも本来は垂れ耳で長い尻尾です。もっとも、断耳・断尾はヨーロッパでは禁止する国が多くなっています。さらに犬では、吠えるとうるさいという理由で、声帯を切除されることもあります」。【何ということでしょう!】
【Part2】
ChatGPT5.0に下記質問をしました。
★『動物の事件簿――法獣医学者が解き明かす』(田中亜紀著、岩波書店)の書評を、私は下記のように書き、投稿しました。
個人的に衝撃を受けたのは、「トイプードルの尻尾は、本当は長い」と書かれていることです。「足が小さいとチョコチョコ歩いてかわいいというので、5本ある(四肢の)指のうち親指を、生まれて間もなく切除しているのです。尻尾もまた、短い方がかわいいというので、生まれて間もなく切られます」。「ドーベルマンやボクサーは、大型犬のなかでも精悍なイメージですが、その尖った耳や短い尻尾は、やはり生まれて間もなく断耳・断尾されたもので、両犬種とも本来は垂れ耳で長い尻尾です。もっとも、断耳・断尾はヨーロッパでは禁止する国が多くなっています。さらに犬では、吠えるとうるさいという理由で、声帯を切除されることもあります」。【何ということでしょう!】
★投降後、同書について、他の方が下記のように投稿していることに気づきました。
「トイプードルは五本ある指のうち親指を、生まれて間もなく切除して四本にしている」という趣旨の記述について。 この説明は、犬の解剖学および実際の飼養・繁殖慣行と一致しません。 犬(トイプードルを含む)は、前肢に4本の接地趾+1本の非接地趾(いわゆる狼爪)、後肢は4本が基本構造です。 一部で行われる dewclaw 切除は、怪我予防が理由とされる処置であり、「足を小さく見せる」「かわいく歩かせる」目的で恒常的に指を切除する慣行は確認されていません。 少なくともこの記述は、事実として正確とは言えないと感じました。
★科学的には、どちらが正しいのでしょうか? ご教示ください。
以下に、できるだけ 科学的・獣医学的に正確な形で結論 をまとめます。
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■結論:指(デュークロー)については、他の方の指摘が科学的に正しい
犬(トイプードルを含む)は、生まれつき
• 前肢:4本の接地趾+1本の非接地趾(狼爪=デュークロー)
• 後肢:4本(犬種によって後肢に狼爪をもつ個体あり)
というのが解剖学的な基本構造です。
生後まもなく切除されることがあるのは「狼爪(親指相当)」だけであり、4本の接地趾を切除して“足を小さく見せる”という慣行は動物医学上・繁殖上、存在が確認されていません。
●Dewclaw(狼爪)切除の主な理由(一般的に挙げられるもの)
• 運動時にひっかけてケガをすることが多い犬種がある
• 作業犬の慣行
• 展示会(ショー)での伝統(かつて存在)
「かわいく歩かせるために指を切る」という説明は、獣医学・繁殖の文献には見られず、科学的に支持できる情報ではありません。
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■尻尾(断尾)については、著者の説明と一致
断尾(tail docking)は歴史的にも現代でも行われており、トイプードルにも行われてきました。
理由として挙げられるものは以下が一般的です。
• 伝統的なショースタイル
• 美観(「かわいらしい」「バランスが良い」などとされてきた)
• 一部の作業犬では怪我の予防(牧羊犬など)
ヨーロッパでは、
断尾・断耳を禁止する国が多数 になっているのは事実です。
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■声帯切除について
犬の声帯切除(デボーカリング)は一部の国では合法、一部では規制・禁止されています。
医学的には推奨されず、倫理的な問題があることも国際的な獣医学界で議論されています。
これは著者の記述と一致します。
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■では、著者の記述にある指摘の「どこ」が問題?
問題になっているのは以下の部分:
「足が小さいとチョコチョコ歩いてかわいいので、5本ある指のうち親指を切除している」
ですが、
• 犬の前肢の指は「4+1(狼爪)」であり、親指=狼爪
• その切除理由に「かわいく歩かせるため」という説明は一般的ではない
• 獣医学・繁殖の慣行として確認できる理由ではない
したがって この説明は科学的に正確ではない というのが妥当です。
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■考えられる可能性
著者は法獣医学(法医学的観点から動物の死因などを調査する分野)の専門家であり、
動物福祉の側面から比喩的あるいは批判的に書いた可能性
も考えられます。
ただし、事実として読者が受け取る場合には、
「デュークロー切除の主因=かわいく歩かせるため」
という点は事実とは異なる
と言わざるをえません。
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■最終まとめ
項目 科学的な正確性
狼爪切除 前肢は4本+狼爪が正しい。切除は存在するが「かわいく歩かせるため」という理由は一般的ではなく科学的根拠がない。
尻尾(断尾) 実際に行われ、ヨーロッパでは禁止国が多い。著者の説明は概ね正しい。
断耳 ドーベルマンなどで行われてきた。欧州で禁止が広がっているのも事実。
声帯切除 実在し、国により規制。著者の説明に整合。
