榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

日本国債は必ず暴落するが、長期投資家は安全という仮説・・・【情熱的読書人間のないしょ話(161)】

【amazon 『国債が暴落しても長期投資家は平気だよ』 カスタマーレビュー 2015年9月5日】 情熱的読書人間のないしょ話(161)

散策中の、農家の人との語らいは、楽しいだけでなく、勉強になります。林を抜けていった所で、珍しい白いカボチャの畑を見つけました。「皮は白いけど中身は黄色。ホクホクして美味しいと評判」と、農作業中の人は嬉しそうでした。セイヨウカボチャの一種であるシロカワクリ(白皮栗)カボチャのハクシャク(伯爵)カボチャという品種です。因みに、本日の歩数は11,236でした。

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閑話休題、『国債が暴落しても長期投資家は平気だよ』(澤上篤人・草刈貴弘著、日経BP社)を読みながら、何度も頷いてしまいました。

「ずいぶん長いこと、日本の国債はバブル高値を追い続けている。いまだに、はじける気配もない。それに高を括って、『国債はバブル状態になっていない』『国債投資はまだまだ行ける』とする機関投資家や金融機関が、国債を買いまくっている。・・・いざ国債が暴落した時の備えは、十分にできていますか? 史上最低利回り(=価格は天井高)を更新し続けている国債をたっぷり買い込んでいて、その国債価格が暴落したら、一体どうなるのか。保有している人たちは皆、もう目も当てられない財産目減りとなる。私は個人向け国債を買っていないから大丈夫? それは甘い。そんな気楽なことを言っていられること自体、国債バブルの象徴だよ。はっきり言っておこう。読者の皆さんの全てが、間接的に国債を山ほど保有しているのだ。銀行・郵便局・生保・年金、そして日銀まで、どこも国債を後生大事に抱え込んでいる。国債暴落ともなったら、それこそ死屍累々である」。

では、どうすればいいのでしょうか。「ここは長期の株式投資あるのみ。まさに、国債は暴落しても長期投資家はヘッチャラなのである」。

どこかで国債が暴落するとして、その引き金となるのは何なのでしょうか。「国債の発行元である日本の財政は、いわばボロボロの状態にある。それも、かれこれ20年近く、ずっと際どい綱渡りを続けているのだ。いつロープが切れて財政破綻に陥るのか知れたものではない。どこかで日本の財政が行き詰まったら、国債は『発行元が信用不安に陥った』ということで売りが殺到する。日本の財政がいよいよヤバイぞといったニュースが流れただけでも、国債暴落の引き金となる」。これだけでなく、●アベノミクス成功→金利水準上昇→国債大量売り→国債暴落、●海外投機筋の先物市場での日本国債売りの仕掛け→国債暴落、●海外金融マーケットでの世界各国の国債売り→連鎖→日本国債売り→日本国債暴落――というシナリオもあり得るというのです。

いざ国債が暴落を始めたら、どんな混乱が日本を襲うのでしょうか。「まず国債を保有している人たちにとっては、保有国債の評価損がみるみる拡大していく。そうなると、これ以上の評価損の拡大はゴメンだとばかり、保有国債の売り逃げに走る。地獄の始まりだ。・・・(あらゆる金融機関や企業、公的年金などが)保有国債を売り始める。国債を保有している人たちが皆一斉に、もう我を忘れて国債の投げ売りに走ることになる。唯一の例外は日銀で、国債暴落を止めようと国債売りに対して敢然と買い向かうのだろう。しかし、しょせんは多勢に無勢。さすがの日銀も、すさまじい売り圧力には抗し得ない。かくして、タガが外れたかのように、国債価格は暴落していく」。続いて、銀行の預金封鎖、金融機関や企業の経営破綻、国の財政破綻、社会保障費の支払い頓挫、公務員の給与カットといった想像を絶する大混乱に日本中が襲われるというのです。

著者が長年、運営している長期投資一本槍の「さわかみ投信」を、私たちも検討したほうがよいかもしれませんね。