榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

これまでの勤労時間8万時間、これからの自由時間8万時間・・・【情熱的読書人間のないしょ話(440)】

【amazon 『定年後の8万時間に挑む』 カスタマーレビュー 2016年7月2日】 情熱的読書人間のないしょ話(440)

小泉進次郎の演説を初めて聞きました。千葉・流山おおたかの森に参院選の応援弁士としてやって来たのですが、そのポイントは3つでした。①本日の聴衆の中には野党支持者もいるだろうが、安倍総理が嫌い、自民党が嫌いという理由だけで、野党を支持していいのか、②団体や組織の言うとおりに従うのではなく、自分の頭で考えて投票してほしい、③選挙権が18歳に引き下げられたことに関して、18歳の人はとの問いかけに手を挙げた大学生を選挙カーの屋上に招き、その手を取り、各党の演説を聞き比べてから投票先を決めてほしい――と訴えました。短時間ながら、気配りの行き届いた、歯切れのよいプレゼンテーションを間近で見て聴いて、野党にも小泉のような若手政治家が必要だと感じました。

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閑話休題、『定年後の8万時間に挑む』(加藤仁著、文春新書)の著者の「これまでの勤労時間8万時間、これからの自由時間8万時間」という主張から、いい刺激を受けました。「20歳から会社勤めをはじめて60歳で定年を迎えたとすると、それまでの労働時間の総計は、概算すると2千時間(=年間労働時間)×40年間=8万時間になる。そう、若いころは汗水をたらして動きまわり、泣き笑いをし、40代以降は中間管理職として上と下の板挟みになり、リストラに怯えもし、こうして職場に捧げた時間が『8万時間』だったのである。この『8万時間』が、なぜ定年退職者の財産になるのか。在職中とおなじ40年もの歳月が定年後に約束されているのではない。しかし再就職をせず、のんびりとすごしたとしても、睡眠や食事、入浴という、日々の必要時間を1日24時間から差し引いた余暇時間は、平均して11時間以上もあることになる。そして80歳まで生きるとすれば11時間×365日×20年間=8万時間以上もある。つまり定年後の余暇時間は、会社で働いた時間とほぼおなじ量になるのである」。

「職場に捧げたのとは異なり、定年後の『8万時間』は、すべて自分がよりよく生きるために捧げることができる。だからこそ財産なのである。だが、それまで職場で命令ありきの受け身の生活を送ってきた人たちのなかには、これから自発性を発揮してこの財産を有効活用するのに苦痛をおぼえる者もいる」。

そういう人たちのために、「『自立型ライフスタイル』の模索」、「高収入と別れる日」、「職域から地域へ、居場所の構築」、「生涯現役! 仕事に生きる」といった具体的な実例が39紹介されています。自分の8万時間が大幅に減ってしまう前に、本書からヒントを得たいものですね。