榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

素敵な暮らしを送るための、ちょっとしたヒントがいっぱい・・・【情熱的読書人間のないしょ話(526)】

【amazon 『暮らしのヒント集』 カスタマーレビュー 2016年9月13日】 情熱的読書人間のないしょ話(526)

散策中に、濃淡の桃色が美しいミヤギノハギの花が咲いているのを見つけました。ニラの白い花々は丸でボールのようです。珍しく葉が黄色いハゲイトウと、2m近くまで成長した赤と黄のコントラストが鮮やかな葉のハゲイトウを見かけました。因みに、本日の歩数は10,107でした。

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閑話休題、『暮らしのヒント集』(暮しの手帖編集部著、暮しの手帖社)には、「新しくて、初々しく、素直である美しい暮らしを送るための、ちょっとした工夫や発見、そしてささやかな心持ちを、書き記した言葉の数々」が詰まっています。

収録されているヒントはそれこそ多岐に亘っていますが、心の持ち方に関するものを拾い出してみましょう。

●つらいことがあったら、一日ねころがって過ごしましょう。明日になれば、きっと元気になれます。●落ち込んだり、気分が優れないときには、まだ明るいうちから銭湯に行ってみましょう。大きなお風呂にざぶんと浸かると、不思議とイヤな気持ちも忘れてしまいます。

●思い通りにいかないことや、むつかしいと思うことに出合うのは、あなたが前に向かって歩いている証拠です。工夫をしてみましょう。工夫とはあきらめないことです。●大変な仕事は、自分を見つめるためのいいチャンスです。新しいことを学ぶチャンスだととらえましょう。●腹をくくれば、たいていの物事は動きます。腹をくくるとは勇気で支えた強い決意です。●お金がない。時間がない。このふたつを口にするのは絶対やめましょう。そう言っているうちは、いつまでもそこから抜け出せません。

●一日ぼんやりしてみませんか? からだの力を抜いて、何をするでもなく一日を過ごしてみることも、ときには必要です。●一週間に一日くらいは、お化粧をせずに過ごす日をつくりましょう。からだと一緒で、顔もゆっくり休ませてあげる日が必要です。●休日は携帯電話を家に置いて出かけましょう。無くても意外に困らないことに気がつきます。●一カ月に一度、わがままの日を決めてみましょう。その日は自分のわがままを存分に発揮して楽しみます。気分がすっとします。

●今、したいと思っていることを全部書き出してみましょう。書くとなると意外とむつかしいものです。しかし、書き出してみると、思いのほか心がすっきりします。●今年中にやらなければならないことを、メモしておきましょう。ひとつずつ済ませたら消していって、忘れずに片づけましょう。●好奇心を持ったときは、できるだけその場に行って、見て触って、知ることが大切です。人から聞いたり、本を読んだりしてわかったつもりになってはいけません。

後書きに、暮しの手帖社社主の大橋鎭子の言葉が記されています。「暮しの手帖を作ってから60年がたちました。振り返ると、あっという間のことで、もうそんなにたったのかという気持ちでございます。昭和23年9月20日に、暮しの手帖を創刊いたしました。当時、『日本読書新聞』で働いていた私に、花森安治が、『大橋くん、君は雑誌を作りたいと思わないか』と言ったのがはじまりでございました。・・・そのようにして60年が過ぎた今でも、私たちが暮しの手帖にこめる思いはひとつも変わっておりません。暮らしのなかで大切にしたいことは、みなさまそれぞれにおありだと存じます。私の場合は、人と会いたいということ、おいしいものを毎日食べたいということ、いい絵を見たいということでございます」。