榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

生物図鑑からアートへの昇華が楽しめる大型写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(675)】

【amazon 『世界一うつくしい生物図鑑』 カスタマーレビュー 2017年2月19日】 情熱的読書人間のないしょ話(675)

野鳥観察会に参加しました。池で泳ぐコガモ、カルガモなどを撮影中、突然、オオタカがコガモに襲いかかるという決定的なシーンを目撃することができました。あまりの素早さに、残念ながらオオタカの写真は撮れませんでした。ニホンノウサギの糞を見つけました。ゲンジボタルの餌となるカワニナも見つかりました(この地域では、ゲンジボタルが繁殖しています)。ヤママユガの用済み後の繭が枝からぶら下がっています。千葉・印田の草深(そうふけ)地区には未だ未だ自然が残されています。因みに、本日の歩数は21,371でした。

閑話休題、『世界一うつくしい生物図鑑――かたちと色、その不思議』(クリストファー・マーレー著、奥本大三郎監修、世界文化社)では、個々の生物――昆虫、水棲生物、爬虫類、鳥類、植物など――の奇妙な形や色が、著者の美意識によって集合体としてのアートに昇華していく様を楽しむことができます。

私個人にとっては、カサホネツノゼミ、シュモクバエ、ベニイロタテハ、トゲハムシ、ゲイリートゲオアガマなどの形態それ自体が大変興味深いのですが、こういう芸術作品も悪くないなと、著者に感化されてしまいました。

それぞれの作品に付された監修者・奥本大三郎の一口コメントも楽しめます。