榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

このまま、日本は衰退国家への道を歩んでいいのか・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1093)】

【amazon 『大前研一 世界の潮流2018~19』 カスタマーレビュー 2018年4月20日】 情熱的読書人間のないしょ話(1093)

クモの糸に絡まった枯れ葉が風に揺れて、奇妙な生き物のようです。パンジーが、散策かい、と話しかけてきました。新緑の季節ですね。

閑話休題、『大前研一 世界の潮流2018~19――日本と世界の経済・政治・産業』(大前研一著、プレジデント社)の分析は、頗る明快です。

●経済では、市場にお金を豊富に供給しても、景気がよくならないという異変に、日本と世界中が見舞われている、●国際政治では、日本を含む各国で独裁色の強いリーダーが目立ってきている、そして、中国の躍進が著しい、●産業界では、クラウド、モバイル、IoT、AIといった新しい技術が急激に進化し、EC(電子商取引)、キャッシュレス、EV(電気自動車)シフト、自動運転、シェアリング・エコノミーなどが加速している――というのです。

私が個人的に注目したのは、●このまま、日本は衰退国家への道を歩んでいいのかという問題提起と、●真っ当な政治家、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、●世界一の金持ちは、ビル・ゲイツではなく、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領だ――という指摘です。