「好き」の一言が言えない二人の運命はいかに･･･【情熱的読書人間のないしょ話（74）】

散策していてヤマボウシ（山法師）の白い花（正しくは苞）を見かけると、嬉しくなってしまいます。若き修行僧に出会ったような清々しさを感じるからです。因みに、本日の歩数は13,254でした。

閑話休題、愛について、家庭について、人生について考えさせられる映画に出会いました。『あと1センチの恋』（DVD『あと1センチの恋』＜クリスチャン・ディッター監督、リリー・コリンズ、サム・クラフリン出演、TCエンタテインメント＞）は、イギリスの小さな田舎町で育った、同い年、幼馴染みで何でも隔てなく話し合えるロージーとアレックスの物語です。ロージーの18歳の誕生パーティーで、アレックスがロージーにダンスを申し込めなかったことから、二人の運命の糸がもつれにもつれていくのです。

二人でボストンの大学に進む夢を抱き、アレックスはボストンのハーヴァード大学医学部に、ロージーはボストン大学に合格しながら、ボーイフレンドとの一夜の経験による妊娠が分かったことから、ロージーは理由を告げずにアレックスを見送ります。

ここから二人は別々の人生を歩み出すのですが、ボタンの掛け違い、すれ違い、誤解、恋のライヴァルの登場などのせいで、なかなか心の距離を近づけることができません。それから5年経ち、10年が過ぎ、そして12年後に、二人は･･･。

本当は互いに離れられない大切な存在、必要なパートナーなのに、「好き」の一言が言えない二人がコミカルに描かれていますが、妙に切ない作品に仕上がっています。

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