榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

夢が膨らむ不思議な住宅の写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(366)】

【amazon 『夢の棲み家』 カスタマーレビュー 2016年4月28日】 情熱的読書人間のないしょ話(366)

千葉・野田の清水公園には緑が溢れていました。イロハモミジの鮮やかな若葉は、まるでトンネルのようです。ハンカチノキが花を包む白い大きなハンカチのような苞葉をたくさん付けています。紫色のカキツバタと黄色のカキツバタが水辺を飾っています。一本の太いフジが棚いっぱいに枝を広げ、薄紫色の花をぶら下げています。さまざまな種のツツジが今を盛りと咲き競っています。因みに、本日の歩数は14,918でした。

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閑話休題、『夢の棲み家――おもしろ建築ものがたり 日本の名作14軒 海外の傑作28軒』(黒崎敏、ビーチテラス編著、二見書房)では、国内外の何とも不思議な住宅42軒が紹介されています。

アイスランドのエリザエイ島の「島の牧場」には、「緑の孤島に、ぽつんと一軒の農家が建てられている。白く小さな点に見えるのは放牧された羊である」という説明が付されています。

大分の「入れ子の家」は、「まず特徴的なのは、四角い窓がアトランダムにあけられた外壁。よく見ると外壁の向こう側には樹木の茂みが垣間見え、さらにその奥に外壁らしきものが透けて見える。一体どうなっているのか?」。

熊本の「材木小舎」は、「熊本の山あいを流れる球磨川のほとりに、積み木のような四角いバンガローがある。その姿は彫刻かオブジェのようにも見えるが、照明も灯り、キッチンもある小さな家である。・・・小さくても、力がみなぎる建築がそこにある」。

東京の「鳥声の家」は、「鬱蒼と生い茂る樹林の中に幻想的な別荘・・・かと思いきや、これは東京都内に建てられたれっきとした邸宅。森の匂い、小鳥のさえずり、風の音を体感できる『自然の館』である」。

長野の「輪の家」は、「東京から1時間ほどで行ける別荘地。霧が立ち込める森のなかに、すっくと立ちあがる美しいプロポーションは、職人によってつくられた行燈のような端正な佇まいを見せている」。

長野の「廊の家」は、「斜面地からU字型にせり出した建物。あえて不便な立地条件を利用することで、絶景を得ることができる。別荘は時にこんな逆転の発想が求められる」。

フランスのストラスブールの「櫓の家」は、「この小さなカプセル状の小屋に、新たな建築理念がこめられている。目を引くのは一風変わった柱だ。7本のカラマツの支柱が非対称に交差して小屋の荷重を支えている。ハイウエストの見事なプロモーション、下からの眺めは爽快だ」。

現実にこういう家に住むことはできないにしても、眺めていると、夢が膨らむ一冊です。