発見されたのは、ホモ・フローレシエンシスの祖先の骨と歯か・・・【情熱的読書人間のないしょ話(512)】
【amazon 「日経サイエンス2016年10月号」 カスタマーレビュー 2016年9月2日】
情熱的読書人間のないしょ話(512)
和室の障子に映る樹木や野鳥、蝶の影で季節の移り変わりを感じることができます。夜は、若い人たちと飲みながら、恋愛至上主義の話で盛り上がってしまいました。因みに、本日の歩数は10,204でした。
閑話休題、「日経サイエンス2016年10月号」(日経サイエンス社)に掲載されている「ホビットの祖先? 小型成人の骨発見――フローレス原人の祖先のものかもしれない化石がついに発見された」(Ewen Callaway著、小林盛方翻訳)の記事に目が惹き寄せられてしまいました。
2003年にインドネシアのフローレス島で発見された10万~6万年前のホモ・フローレシエンシス(フローレス原人、愛称・ホビット)について、その後の追跡報告がないなあと思っていた矢先の新情報――2014年10月、ホビットの骨とよく似ている、異常に小さな下顎骨と歯が発見され、少なくとも1人の成人と2人の小児のものと思われる――だったからです。
古生物学者、ゲルト・ファンデンブルグは、「その化石から、ホビットの祖先として最も可能性が高いのは体の大きなホモ・エレクトスだと考えられることを指摘し、資源の少ないフローレス島に適応してわずか数十万年の間に小型化したのではないかとみている」。