榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

店頭に並んでいる柿のほとんどは渋柿だということを知ってる?・・・【情熱的読書人間のないしょ話(624)】

【amazon 『図説 果物の大図鑑』 カスタマーレビュー 2016年12月24日】 情熱的読書人間のないしょ話(624)

散策中に、ハシブトガラスの巣を見つけました。違う場所で見かけたハシブトガラスは、その特徴である出っ張ったおでこと太い嘴がはっきりと分かります。美しい夕暮れを眺めながら帰宅しました。今宵はクリスマス・イヴなので、糖質制限は一時棚上げすることにしました(笑)。因みに、本日の歩数は10,696でした。

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閑話休題、『図説 果物の大図鑑』(日本果樹種苗協会、農業・食品産業技術総合研究機構、国際農林水産業研究センター監修、マイナビ出版)では、果物の定番や懐かしの品種から注目の新品種まで870種が紹介されています。

果物は旬に食べるのが最高です。旬の果物カレンダーは、このようになっています。レモン(1~3月、広島)、いよかん(2~3月、愛媛)、いちご(2~4月、栃木)、清美(2~4月、愛媛)、不知火(デコポン、3~4月、熊本)、びわ(3~6月、長崎・千葉)、すいか(4~6月、熊本)、マンゴー(4~7月、宮崎)、さくらんぼ(5~6月、山形)、うめ(5~6月、和歌山)、パイナップル(5~8月、沖縄)、メロン(5~8月、茨城・北海道)、ハウスみかん(6~8月、佐賀)、いちじく(6~8月、愛知)、すもも(7~8月、山梨)、もも(7~8月、山梨・福島)、すいか(7~8月、山形)、ぶどう(7~9月、山梨)、なし(8~10月、鳥取)、くり(9~10月、茨城・熊本)、りんご(9~12月、青森・長野)、かき(10~11月、和歌山・奈良)、温州みかん(11~12月、和歌山・愛媛)、ゆず(11~12月、高知)、キウイフルーツ(11~2月、愛媛)、文旦(11~3月、高知)。

主な品種改良の種類には、交雑育種、自然交雑育種・偶発実生、自然突然変異(枝変わり)、人為突然変異があります。

どの果物にも詳細かつ分かり易い解説が付されていますが、例えば、かきはこのようです。「柿の種類には大きく分けて甘柿と渋柿があり、その中でも完全甘柿と不完全甘柿、完全渋柿と不完全渋柿に分けられる」。「樹上で甘くなる柿=甘柿――樹上で甘くなり、収穫後はそのまま食べられる。甘柿には2種類あり、種ができると渋みが抜ける不完全甘柿(筆柿、伽羅など)と、種に関係なく自然に甘くなる完全甘柿(富有、次郎など)に分けられる」。「全国で栽培される渋みのある柿=渋柿――日本に古来よりある柿。渋みの素となるタンニンが含まれているため、収穫したものをそのまま食べることはできない。店頭に並んでいる渋柿は、渋抜き処理をして甘みを引き出したものだ。渋抜き後の果肉には、タンニンが変化してできる『黒いゴマ』が現れるものもある」。渋柿は、不完全渋柿(平核無、甲州百目<富士>、会津身不知、刀根早生など)と、干し柿にされる完全渋柿(西条、市田柿など)に分けられます。店頭に並んでいるほとんどが不完全渋柿とは、本書に教えられるまで知りませんでした。

私のような果物大好き人間には堪らない図鑑です。