要人たちの発言を私たちが鵜呑みにした場合の危険性告発の書・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1455)】
【amazon 『安倍政治 100のファクトチェック』 カスタマーレビュー 2019年4月14日】
情熱的読書人間のないしょ話(1455)
ヤマモミジの緑色の葉が目を惹きます。ハボタンが黄色い花を咲かせています。我が家を含め、あちこちで、さまざまな色合いのシバザクラが咲き競っています。因みに、本日の歩数は10,107でした。
閑話休題、『安倍政治 100のファクトチェック』(南彰・望月衣塑子著、集英社新書)は、日本の首相、閣僚、与野党議員、官僚たちの国会などにおける発言100について、ファクトチェックを実施しています。
ファクトチェックとは、各種資料から事実関係を精査し、正しいか間違っているかを確認・評価することで、トランプ政権下の米国メディアで盛んになった新たなジャーナリズムの検証手法です。
森友・加計学園問題、アベノミクス、安全保障法制、憲法・人権・民主主義、官房長官会見を対象とした100項目のうち、安倍晋三首相の発言は38項目、菅義偉官房長官の発言は10項目を占めています。
その発言が正しければ○、部分的に正しくても誇張があったり本質からずれていたりすれば△、間違いは×という3段階で評価されているが、安倍首相の発言のファクトチェック結果は、○=3、△=18、×=17となっています。△と×の合計は、何と92.1%という高率に上っています。
菅官房長官の発言は、○=0、△=2、×=8となっており、△と×の合計は100%という有様です。
私たち一人ひとりがファクトチェックする気構えで、要人たちの発言を鵜呑みにしないことの重要性を痛感しました。