榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

日本にハイパーインフレ=財政破綻が迫っているという主張・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1941)】

【amazon 『日本・破綻寸前』 カスタマーレビュー 2020年8月7日】 情熱的読書人間のないしょ話(1941)

飛んできたヤブキリをカメラに収めました。カノコユリ、モミジアオイが花を咲かせています。ハス田では、ハスが私の背丈より高く伸びています。

閑話休題、『日本・破綻寸前――自分のお金はこうして守れ!』(藤巻健史著、幻冬舎)の読み所は、3つあります。

第1は、日本がハイパーインフレになる可能性が非常に高いと予測していること。「ここまで(国の)借金が膨らみ、日限がメタボになるとハイパーインフレは不可避だと思います。今はデフレですが、インフレは些細なことが契機で起こり、たちどころにハイパーインフレになってしまいます。インフルエンザでいえば、今は潜伏期とでも表現できるでしょう。熱が出始めると、急速に上がります。そして明日にでも起こりうるという意味で、ハイパーインフレ対策は喫緊の課題だと思います」。

第2は、著者自身のポートフォーリオ、すなわちハイパーインフレへの対応策として、「長期固定金利で借金をして、不動産を購入している。金融資産はドルを中心とした外貨資産だ。仮想通過にも手を出している」こと。

第3は、来るハイパーインフレに備えて、ドル資産を持つことを勧めていること。ドル資産を持つとは、日本の危機に対して保険をかけることだというのです。そして、国に対しては、日本国債の代わりに米国債を購入するよう提言しています。「日本国債の保有と違って(米国債は)売却が容易(=出口がある)なのです。そして(ハイパーインフレ=財政破綻の)Xデーが到来したあとの対策にもなります。債務超過で信用の失墜した日銀の発行する円では、諸外国は食糧も原油も高額薬品も売ってくれません。でもドルでなら売ってくれます。ですからXデーが到来しても、ドルは日本国民を助けてくれるのです」。

あなたも、米ドル預金、米ドルMMF、米国債購入を検討しては、いかがですか? 国内の銀行や証券会社で簡単に購入できますよ。