榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

あなたの成功は、自信、勇気、努力、継続で決まる――ミシェル・オバマの言葉・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1952)】

【読書クラブ 本すきですか? 2020年8月18日号】 情熱的読書人間のないしょ話(1952)

プルメリア(写真1、2)の花が芳香を漂わせています。シマサンゴアナナス(エクメア・ファッスィアータ。写真3、4)の桃色の苞が目を惹きます。紫色の花を付けています。赤紫色の葉が目立つネオレゲリア・カロライナエ(写真5)が紫色の花を付けています。

閑話休題、ミシェル・オバマは、私が深く敬愛する女性の一人です。『自分を好きになるレッスン――ミシェル・オバマ名言集』(アレックス・レモン編著、臼井圭訳、玄光社)には、ミシェルの率直な言葉が集められています。

●わたしが模範的な男性たちから学んだことのひとつは、彼らが自分への投資をためらわないということです。
●(夫の)バラクも黒人ですから、ガソリンスタンドへ行こうとして撃たれるかもしれない。それが現実です。
●みなさんに覚えておいてほしいことがあります。どうか、どうか今回は不安に突き動かされて投票しないでください。未来の可能性を考慮して投票していただきたいのです。演説にきちんと耳を傾け、よく考えましょう。みなさんを怖がらせ、考えられなくするのが政治というゲームなのです。
●夫が思い描くこの国の将来像を深く信じ、傑出した大統領になると確信していた一方で、わたしは母親なら誰でもそうであるように、父親が偉大な大統領であることが娘たちに与える影響を心配していました。国じゅうから注目されるなか、どうしたら娘たちに地に足をつけた生活を送らせることがでできるのか、不安だったのです。
●人生には、いつでも3人の友人が必要です。ひとりは先を行き、あなたが尊敬してあとを追う友人。もうひとりは隣を歩き、旅路にずっと寄り添ってくれる友人。そして、最後のひとりは、あなたが手を引き、切り開いた道をあとから歩ませる友人です。
●わたしは毎朝、奴隷たちによって建てられた家で目を覚まします。そして、ホワイトハウスの芝生の上でわたしの娘たち、ふたりの美しく知的な若い黒人女性が犬と戯れているのを眺めるのです。
●バラクにとっては「われわれ」と「彼ら」の区別はありません。あなたが民主党員だろうが共和党員だろうが、そのどちらでもなかろうがまったく気にしませんし、わたしは夫のそういうところが大好きです。彼はいつだって、出会ったすべての人のいちばんいいところを探そうとします。
●選挙というのは、投票する人々だけにかかわるものではなく、投票しない人々にもかかわるものなのです。
●自分のコミュニティで発言権を持ちたいと望み、運命を自分で決める力がほしいと本気で願うなら、コミュニティに積極的に参加し、票を投じなくてはなりません。投票、投票、投票です。
●世界の問題を一度にすべて解決することはできません。でも、自分の重要性を過小評価しないてください。なぜなら、ひとりの勇気は人から人へと伝染し、希望はひとりでに大きくふくらんで世界じゅうに影響を及ぼすことができると、歴史が証明しているからです。
●ただ座って最善の結果が出るよう願っているだけではだめなのです。わたしたちには疲れたり、いらだったり、悲観的になったりしている余裕などありません。
●心を傷つけられたり、他人から身に覚えのない中傷をされたりすると、人生に打ちのめされた気分になります。だから、人生において、自らを守る方法を習得しましょう。必要なものは吸収し、明らかに真実ではないものは締め出すことを学ぶのです。
●苦しみのあまりあきらめようと思いはじめたとき、思い出してほしいことがあります・・・それは希望の力です。あなたが努力し、奮闘しようとするとき、いつだって事態は好転しうるという信念です。
●わたしはこの人生の旅路で、自分の信念に集中し、それ以外のすべてを遮断することを学びました。自分は何者か? 本当のところ、いったい何者なのか? 自分が大切に思うことは何か? こうした自分自身への根本的な質問に、答えなくてはなりませんでした。
●信念と価値観をしっかりと持ち、自ら定めた倫理基準をきちんと守っているかぎり、あとは自分自身の期待にだけ応えていけばいいのです。わたしはそう学びました。
●公営住宅の出だろうと地方のお屋敷の出だろうと、あなたの成功はあなたのなかにある自信と勇気にかかっています。簡単でないのはたしかですが、あなたはすでに必要なものをすべて手にしているのです。
●新しいことに挑戦しましょう。決して恐れてはいけません。居心地のよい場所から出て、空高く飛び立つのです。わかりましたね?
●もっとも不遇なとき、あなたは選択を迫られます。失ったものすべてについてくよくよ悩みつづけるのか、あるいはまだ持っているものを利用し、情熱と決意、そして喜びとともに前に進む道を見つけるのかという選択です。
●成功とは、あなたの出自とはかかわりないものです。いま持っている自信と、どれだけ努力をする意志があるかで決まります。
●いままでの人生で、わたしは多くの人々から過小評価されてきました――あなた方が過小評価されているのと同様に。わたしはいつもそれを挑戦だと思い、自分に向けられた疑念を払拭したい気持ちを力に変えて、最善を尽くしてきたのです。
●助けを求めるのが弱さではなく強さの証なのだと理解できれば、成功に必要なものはいずれ必ず手に入れられます。
●誠実さと高潔さについて、真実こそ重要であること、近道やルールに従わないやり方は許されないこと、公正に勝ち取らないかぎり成功とは呼べないことをわたしたちは学びました。
●本当に大切なのは、あなたがつくった本物の友人たちと打ちこんだ活動、読んだ本、獲得したスキルと知識です。そうした経験の数々こそ、あなたをいっそう強く、賢く、勇敢にする真に重要なものなのです。
●失敗や、リスクを恐れないでください。いまこそ声をあげることを学ぶのです。質問しましょう。どんどんくだらない質問をしてください。つまずいて転ぶことや、そこから起きあがることにおびえてはいけません。
●成功とはいくらお金を稼いだかではなく、人々の人生に変化をもたらせたかどうかで決まるのです。
●成功を正しくはかる基準とは、健康で幸福で、すべてが計画どおりに進んでいるときにどれだけうまくやるかではありません。人生に叩きのめされ、あらゆる計画がすっかりだいないしになったときにどうするかということなのです。
●変化とはすなわち継続的なプロセスであり、よりよい自分を目指して努力をつづけていくことです。つねにもっと成長する余地があるという考え方を指しています。
●すべての傷跡は、傷を受けた名残りであるばかりでなく、生き残った証でもあります。敗北とともに訪れる悲しみや嘆きを感じるのは当然です。でも、そうした感情に打ちのめされるのではなく、それらを前に進むためのきっかけにしましょう。人生という旅路をゆくのに、必要な燃料として役立てるのです。

ミシェルの言葉はいずれも、胸に深く沁みいってきます。そして、夫と娘たちに対する限りない愛に溢れています。