日本産セミの頼りになる図鑑・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2306)】
【読書クラブ 本好きですか? 2021年8月5日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2306)
林でカブトムシの雄(写真1~5)を見つけました。スイカを与えてから、林に戻してやりました。キツネノカミソリ(写真6~8)が群生しています。オオガハス(写真9~11)が咲いています。ヒョウタン(写真12~14)が花と実を付けています。トマト(写真15)が実を付けています。
閑話休題、自然観察会の仲間で昆虫に造詣の深いSさんに薦められた『セミ ハンドブック』(税所康正著、文一総合出版)を購入しました。
日本産33種のセミについて、鮮明な写真に詳細な解説が付されています。
「ニイニイゼミの胸部の色彩は緑色から橙色のもの、灰色のものまで変化が大きい」。
アブラゼミの「翅は羽化時に伸びた段階で白く不透明。日本で羽化の時に翅が白いセミは本種とリュウキュウアブラゼミのみである」。
ヒグラシの「交尾は通常反向型の姿勢をとる」。
ツクツクボウシの「メスは木の低いところ(1~2m)にじっとしていることが多い」。
ミンミンゼミの中胸背は「緑の地に王冠を思わせるような黒い紋。地域によっては、この斑紋は変化に富む」。
判断に迷うことの多い抜け殻の写真・説明も充実しています。
今季、私は、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシをカメラに収めることができました。8月1日に初めて鳴き声を耳にしたヒグラシの撮影を虎視眈々と狙っているところです。熊本に住んでいた頃、よく鳴き声を聞いたクマゼミは、近年は関東地方にも棲息域を広げているとのことなので、ぜひ出会いたいと願っています。