著者自らがフィールドで撮影した生体写真が輝きを放つ日本産爬虫類図鑑・・・【山椒読書論(721)】
【読書クラブ 本好きですか? 2022年7月22日号】
山椒読書論(721)
『野外観察のための 日本産 爬虫類図鑑(第3版)』(関慎太郎著、疋田努監修、緑書房)は、著者自らがフィールドで撮影した生体写真が輝きを放っている。
「日本国内に生息する爬虫類は110種類が知られています。その内訳は、カメ目15種類、有隣目トカゲ亜目48種類、有隣目ヘビ亜目47種類です。この中には外国から移入された帰化種や海洋を大きく移動するウミガメ、ウミヘビも含まれます。日本の爬虫類の4分の3近くは。他国ではみられない日本固有種で形成されているという独自の生物多様性を誇っています。この種類数や固有種の数は、南北に細長い日本を南に行くほど多くなります」。
体の特徴や生息地などの情報も詳細に解説されているので、大いに助かる。