セカンドオフライン社会とは?・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2661)】
女房のラインに、私の妹から、孫たちと種を蒔いたクレオメ・ハスレリアナ(セイヨウフウチョウソウ)が開花し、花色が紫色から白色に変化したと、写真が送られてきました(写真1、2)。散策中に、クレオメ・ハスレリアナ(写真3~9)、ルドベキア・ヒルタ‘アイリッシュ・アイズ’(写真10、11)、ハツユキソウ(写真12)、アサギリソウ(写真13)をカメラに収めました。
閑話休題、論文集『セカンドオフラインの世界――多重化する時間と場所』(富田英典編、恒星社厚生閣)のおかげで、不案内な世界の変化を垣間見ることができました。
「スマートフォンなどのモバイルメディアの普及により、人々は日常生活において常にインターネット上のオンライン情報を参照するようになった。Facebook、Twitter、WhatsApp、LINEなどのソーシャルメディアがポピュラーになり、多くの人々が日常生活において常にネット上の情報を参照するようになったのである。本書では、このような現象を『セカンドオフライン』と呼ぶ。インターネットに接続されていないオフラインをファーストオフラインと呼ぶとするなら、今日のようにいつでもインターネットに接続できるオフラインはセカンドオフラインと呼ぶことができるだろう。オンライン情報を表示する方法はAR技術の普及により拡大した」。
「セカンドオフライン社会では、人々の時間と場所の感覚にも変化が生まれている。私たちは『同じ時間に2つの場所に存在する』ことはできない。しかし、それを電子メディアが可能にした。メディアが異なる2つの場所を重ねることを可能にしたのである。Paddy Scannellは放送メディアに注目しこのような現象をDoubling of Placeと呼んだ。さらに、Shaun Mooresは、インターネットやスマートフォンにおいても同種の現象が出現しているとし、Doubling of Placeの概念を再評価した。ただ、二重化しているのは『場所』だけではない。『時間』も二重化している。本書では、それをDoubling of Timeと呼びたい。時間と場所の二重化は、すでに現代社会の様々な場面に出現している」。