麻薬のような耽溺性あり・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3665)】
【読書の森 2025年4月16日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3665)
アゲハチョウ(写真1、2)、モンシロチョウ(写真3)、キタキチョウ(写真4)をカメラに収めました。サクラ‘ウコン’(写真5、6)、‘ギョイコウ’(写真7、8)、‘カンザン’(写真9、10)、ライラック(別名:リラ。写真11)、ハナズオウ(写真12)、モッコウバラ(写真13)が咲いています。モウソウチク(写真14、15)が群生しています。因みに、本日の歩数は11,386でした。
閑話休題、『骨を喰む真珠』(北沢陶著、KADOKAWA)は、麻薬のような耽溺性に注意すべき作品です。
大正14年4月半ば、大阪実法新聞の身上相談欄を担当する婦人記者・新波苑子は、「私は溺れております 青い家の中で朽ちていきます いずれ 私は」という奇妙な投書を受け取ります。その1週間後のやはり奇妙な投書は文字が崩れており、さらに、そのⅠ週間後に送られてきたこれまた奇妙な投書は、明らかに文字が震えています。
差出人の丹邨孝太郎は丹邨製薬の社長の息子のようです。丹邨家では、なんぞ良うないことが起こってるに違いないと睨んだ苑子は、「化け込み」という手法で丹邨家の娘の家庭教師を装って住み込み、密かに調査を開始します。
そこで、徐々に明らかになったのは、意外過ぎるだけでなく、あまりにも恐ろしいことなので、口にすることは憚られます。
戻らない姉を案じた妹・新波栄衣は、姉の同僚・楢操とともに、真相を探るべく丹邨家に乗り込みます。そこで行われていたことは・・・。
こういう作品に不慣れな私は、こういう作品の作者は、どういう気持ちで書き進めるのだろうかという基本的な疑問が頭をもたげました。