榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

よい習慣を「挫折する人」と「続けられる人」の違いとは・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3729)】

【読書の森 2025年6月11日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3729)

雨ニモマケズ、クチナシ(写真1、2)、ルドベキア・ヒルタ(写真3、4)が咲いています。我が家のキッチンの曇りガラスにやって来たニホンヤモリ(写真5)が獲物をパクッと銜えた瞬間を目撃しました。因みに、本日の歩数は11,684でした。

閑話休題、『継続する技術――200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった』(戸田大介著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)のおかげで、よい習慣を「挫折する人」と「続けられる人」の違いがはっきりしました。

●著者は、「習慣三原則」の実行を強く推奨しています。
▶原則1=すごく目標を下げる
  対策=目標は5分以内
▶原則2=動けるときに思い出す
  対策1=楽に動けるタイミングを知る
  対策2=忘れられない環境をつくる 
   方法1=時間で思い出すwithリマインダー
   方法2=場所で思い出すwith物
▶原則3=例外を設けない
  対策1=代わりに何かする
  対策2=「日数リセット」ルール

上記原則を守ると、成功率が8.23倍上昇すると断言しています。

●原則1のポイント
▶短い時間で達成できる、低い目標は続きやすい
▶5分以上やるのはOK。しかし最低限のハードルは上げない
▶「無理をして挫折する人」と「小さく続ける人」の差は、ずっと開き続ける

●原則2のポイント
▶人は行動を必ず忘れるので、忘れられない環境をつくるといい
▶方法1=「楽に動けるタイミング」の時間にリマインダーを設定する(毎日、必ずする行動の前か後に位置づける)
▶方法2=「○○しなきゃ」と連想するものを置いておく

●原則3のポイント
▶一度、間を空けると、その後、また行動できても、やがて挫折しやすくなる
▶「忙しくてできない」ときは、誰にでも訪れる
▶そのときに何もしないと、すごく高い確率で挫折する
▶そのときに小さくても「代わりの行動」をすると、続きやすくなる
▶日数リセットルールとは、①例えば「30日続いたら成功」みたいなゴールを決める、②例えば、2日連続でサボったら、1日目からやり直す――を課すこと
▶リセットルールは、「まあいいか」と思うのを防ぐ

●誰かと比べる必要もないし、理想に到達することが重要なんじゃない。私たちに必要なのは、たとえ少しずつであろうとも、自分の決めた方法に向かって進んでいるという実感なんだ――著者の言葉が身に沁みます。