榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

戦争を美化する巨大な嘘、狂気に気をつけろ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3807)】

【読書の森 2025年8月25日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3807)

ムクドリ(写真1~3)の群れをカメラに収めました。スイフヨウ(写真4~7)が咲いています。因みに、本日の歩数は11,178でした。

閑話休題、『夏のおわり』(長谷川集平著、復刊ドットコム)は、戦争について改めて考えることを、私たちに迫ってくる絵本です。

さとるは、つよしのおとうちゃんから戦争の話を聞くため、つよしの家を訪れます。

「おっちゃんはやね、B29の下にもぐりこんだんや。なんせ、こっちは ゼロ戦や、動きが 早いからね。 ここぞとばかりに ダダダダダッ ダダッ ダッ  B29は ものすごいけむりをあげて、落ちていきよったわ。ゴーッ  その日は 二機 げきついしたんや」。

次の日、さとるの組がB29,つよしの組がゼロ戦ということで、模擬戦が始まるが・・・。

B29を次々と撃墜する能力はゼロ戦になかった。さとるもその嘘に無意識的に気づいているのでしょう。

戦争を美化する巨大な嘘、狂気が私たちの心に忍び込むことを、著者は恐れているのです。