教科書には、腰部脊柱管狭窄症は腰を曲げると改善し、反らすと悪化すると書いてあるが、腰を反らす体操でよくなる患者も結構多い・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3876)】
MLBワールド・シリーズ2025はロサンゼルス・ドジャースが連覇! まさに、大谷翔平が望んでいた「ヒリヒリするようなポスト・シーズン」でした。全日本大学駅伝対校選手権2025は中央大学が第2位! 女房と、抹茶で乾杯だ!
















閑話休題、『腰部脊柱管狭窄症――悩み・不安・困った!を専門医がスッキリ解決』(銅冶英雄著、新星出版社)には、類書では見られない記述が目立ちます。著者は、自分に合った「痛みナビ体操」で痛みを改善しようと呼びかけています。
●確かに教科書にも腰を曲げると改善し、反らすと悪化すると書いてある。ところが、多くの腰部脊柱管狭窄症の患者を診療していると、腰を曲げるのとは反対の腰を反らす体操でよくなる人も結構いる。
●「痛みナビ診断」で自分に合う体操がわかる。
①後屈運動=足を肩幅ぐらいに開いて手を尻の上に当て、体をゆっくりと後ろに反らし、ゆっくりと戻す。この動きを10回繰り返す→痛みが改善した人は「後屈改善タイプ」。
②前屈運動=足を腰幅ぐらいに開き、体をゆっくりと前に曲げて、ゆっくりと戻す。この動きを10回繰り返す→痛みが改善した人は「前屈改善タイプ」。
③側方運動=▶足を肩幅ぐらいに開き、痛みのより弱い方向に尻をゆっくりとずらし、ゆっくりと戻す。この動きを10回繰り返す。▶上記の運動で痛みに変化がない、または悪化した場合には、痛みがより強い方向に尻をゆっくりとずらし、ゆっくりと戻す。この動きを10回繰り返す→痛みが改善した人は「側方改善タイプ」。
●痛みナビ体操は、1セット当たり10回で、1日に5~6セットを行う。1日の中で間隔を決めて定期的に行う。
①後屈改善タイプ=後屈体操でずれた髄核を動かす。
▶壁ドン反らし体操 ▶壁もたれ反らし体操
②前屈改善タイプ=前屈体操で椎間板のずれと靭帯のたわみを解消する。
▶壁ドンおじぎ体操 ▶壁もたれおじぎ体操
③側方改善タイプ=横方向に尻を動かして痛みを改善する。
▶右お尻ずらし体操 ▶左お尻ずらし体操
●痛みナビ診断を行っても、すぐに反応が出ず、適切な運動の方向がはっきりしないときは、まずは後屈体操を1週間続けてほしい(腰部脊柱管狭窄症の約7割は後屈改善タイプなので)。
痛みナビ体操の具体的なやり方が、図と文章で分かり易く説明されています。
私も、早速、痛みナビ診断を試みたが、どのタイプかはっきりしないので、壁ドン反らし体操を始めました。結果やいかに!
