榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

江戸~明治期の子供用の「ものづくし絵」が満載の一冊・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3888)】

【読書の森 2025年11月14日号】 情熱的読書人間のないしょ話(3888)

女房に誘われて、スマホ・ライン講習会に参加しました。スマホに関する疑問点9つを解決することができました。また、これまで試したことのない音声入力の便利さに気づきました。アキアカネ(写真1~5)の交尾、打水・打泥産卵を目撃することができました。ウラナミシジミの雌(写真6、7)、ウラギンシジミの雌(写真8)、キタテハ(写真9)をカメラに収めました。アカガネコハナバチ(写真6)も写り込んでいます。ラクウショウ(写真10)が色づき始めています。ユリノキ(写真11)が黄葉しています。

閑話休題、『江戸のおもしろ おもちゃ絵「ものづくし」帖(英訳付)』(田辺昌子著、東京美術)は、思わず微笑みがこぼれる一冊です。

一つのテーマで埋め尽くされた浮世絵を「ものづくし絵」と呼びます。見て、知って、遊んで楽しめる、江戸から明治期の子供たちを中心に愛されたポップ・カルチャーです。子供のための「おもちゃ絵」として安価な一枚絵にまとめられて出版されました。今の価格で言えば200~300円程度で購入できました。

●づくし図鑑 生き物・自然=鳥、うさぎ、馬、獣、魚、貝、虫、盆栽、箱庭

●づくし図鑑 ものしり=力士、武者、勇婦、芸ごと、天神様、「ふ」のつくもの、化け物、福神、ふね、神田祭の山車、祭山車、家紋

●づくし図鑑 生活の道具=座敷の道具、台所道具、うちわ、くしかんざし、車、火消し道具

●擬人化キャラクター大集合=ねこ、きつね、獣、ねずみ、蛙、金魚、だるま

●子ども遊びづくし=子ども遊び、子どもの12か月、赤ちゃん遊び、子ども温泉遊び、影絵、おもちゃ

●開化づくし=開化ファッション、外国人、流行りの商人、体操、掛図、車

●子へのまなざし=江戸の教育事情、成長を願う行事、あそび

巻末の番外編で、おもちゃ絵の具体的な遊び方が説明されています。

子供の頃、絵本や子供雑誌の付録の「ものづくし」に心をときめかせたことを、懐かしく思い出しました。