女は嫉妬深いと言われるが、男の嫉妬も、どうして、どうして・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3938)】
【読書の森 2025年12月29日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3938)
今日の我が家の餌台。





閑話休題、『浪子のハンカチ』(戸板康二著、河出文庫)に収められている『酒井妙子のリボン』は、劇評は書かないが、劇場のプログラムに出演者について書くことがある新聞記者の「私」の芸能裏話といった趣の短篇小説です。
新派の一座の中では、まだ幹部にもなっていない若輩の峯本絹子は私の好きな女優です。絹子はたった2カ月で夫と別れたのだが、夫が女は嫌いということが破局の原因と、絹子の同期生から聞かされます。
その絹子が、イタリア・フィレンツェから来た、『源氏物語』を原文で読んでいるという、眩しいような美貌の大学生エンリコ・マルカーノにうっとりとしているのに気づいた「私は、大人げもなく、嫉妬の心をおさえかねた」。
そして、絹子に私が告げたことは・・・。
女は嫉妬深いと言われるが、男の嫉妬も、どうして、どうして。
