「仕事は楽しいかね?」と、突然、聞かれたら・・・【続・リーダーのための読書論(24)】
具体的な実例集
吹雪で空港が閉鎖されたため、ターミナルビルに閉じ込められてしまった、仕事にも人生にも行き詰まりを感じている35歳のビジネスパースンは、見知らぬ白髪交じりの老人から、突然、「仕事は楽しいかね?」と尋ねられる。あなたなら、何と答えますか?
26時間に亘り、次から次へと続く質疑応答を通じて、青年は「ビジネスで成功するための考え方と行動」に目覚めていく。『仕事は楽しいかね?』(デイル・ドーテン著、野津智子訳、きこ書房)は、実業界での実際の成功事例がふんだんに取り上げられているので、具体的に学ぶことができる。
老人の教え
老人の言葉――「明日は今日と違う自分になる、だよ」。
「必要は発明の母かもしれない。だけど、偶然は発明の父なんだ」。
「『適切な時』とか『完璧な機会』なんてものはないということ」。
「きみはたぶん何十もの素晴らしいアイデアに、目の前を通り過ぎさせてきてしまっていると思うよ。新しい考えを受け入れるのは、簡単じゃない」。
「肝に銘じておいてくれ。売れ残ったテント用の帆布を使って何をすべきか考え続けてこそ、リーバイスのジーンズを思いつくことができるんだってことを」。
「覚えておいてくれ。『試すことは簡単だが、変えるのは難しい』ということを」。
「彼はアイデアの流れに飛び込んだんだ。まずはとにかく始めること。どのアイデアが最終的に実を結んで、どのアイデアが実を結ばないか、確かめる方法なんてないんだから。できるかぎりいろんなことをとにかくやってみること。そうすれば、そのアイデアがまた別のアイデアを引き寄せる。始めさえすれば、新しいアイデアのほうからきみのもとへ近づいて、飛びついてくるんだ」。
「新しいアイデアというのは、新しい場所に置かれた古いアイデアなんだ」。
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