狭くとも、我が家の庭を里山に変身させられたら――老骨・榎戸誠の蔵出し書評選(その129)・・・【あなたの人生が最高に輝く時(216)】
【月に3冊以上は本を読む読書好きが集う会 2024年6月20日号】
あなたの人生が最高に輝く時(216)
●『ナチュラルガーデン 樹木図鑑』(正木覚著、講談社)
里山が堪らなく好きだ。私の少年時代は、身近な至る所で里山の風景に出会うことができた。庭を里山のような雰囲気にできたらという夢を持っているが、我が家の狭い庭では、とても無理だ。
『ナチュラルガーデン 樹木図鑑』(正木覚著、講談社)は、誌上で私の夢を叶えてくれる。
「Part1 樹木を生かした庭づくり」は、写真も文章も実に素晴らしい。
「雑木林のある庭」には、本当に癒やされる。
「樹木がくれる季節の贈りもの」では、その一つ一つに頷いてしまう。
「秋色に輝く庭」には、思わず溜め息が出てしまう。
「草地と岩で表情豊かに」には、こういう庭もありだなと思わされてしまう。
「小樹木やつる植物で演出」では、意外な気づきを経験する。
「樹下の楽しみ」では、新たな発見がある。
「ナチュラルガーデン構成のポイント」には、プロフェッショナルはさすがだなと感心してしまう。
「Pqrt2 おすすめ樹木図鑑204」は、庭木に向いている樹木が美しい写真とともに要領よく紹介されているので、植物図鑑としても十分、役に立つ。
「Part3 庭を美しく保つための基礎知識」では、雑木林の魅力や、庭をナチュラルに見せる樹木の植え方などを学ぶことができる。