30分早起きして、あなたの夢を叶えよう・・・【MRのための読書論(206)】
30分の早起き
『僕たちに残されている時間は「朝」しかない。』(石川和男著、総合法令出版)の主張は、「30分早起きして、あなたの夢を叶えよう」と単純明快である。
「(1日24時間という)同じ持ち時間なのに、夢を実健できずに時間だけが過ぎていく人もいれば、(著者のように)次々と目標を達成してスキルアップやキャリアアップを重ね、夢をどんどん叶えて幸せになる人もいます。この差は、一体どこから来るのでしょうか? 実は、ビジネスパーソンに唯一残された時間を無駄にしているか、有効に使っているかの差でしかないのです。私たちに、唯一残された時間。それはズバリ、『朝の時間』です!」。
「(早起きして)将来に影響を及ぼすことを、意欲的に毎朝やり続ける時間にする」ことを強く勧めています。「時間がたてば脳が疲れ、体も疲れます。夜ではなく、まだエネルギー満タンの朝に人生を変える行動を取ることで、未来を制することができるのです」。
早起きのメリット
朝時間を活用するメリットが6つ挙げられている。
①実行したいことを計画通りに行える。
②今まで三日坊主で終わっていたことも継続できる。
③その他大勢から抜け出すことができる。
④人よりも早くから行動することで、優越感に浸れる。
⑤先々のことを終えることができる。
⑥人生で一番重要なことを、朝一番で終わらせることができる。
朝活のコツ
朝時間の活用を成功させるためのコツが、自らの体験に基づき具体的に示されている。
●目的設定が、あなたの早起きを加速させる。「明確な目的があれば早起きできる」。
●景気づけルーティンワークから入る。「スポーツ選手が行う試合前のウォーミングアップ感覚で、ぜひ、朝活に取り入れてください」。
●デスクの上には、今やっていることしか出さない。「整理整頓されていなければ、『探し物』をすることになるからです」。
●デスクの上は片づけない。「その日の朝活が終わるたびに、デスクの上を片づけることはしない。片づけなければ、翌日の朝活は、前の日の朝活の最後の状態のままになったデスクにつくだけでよいので、用意の手間が削減されます」。
●覚え方を重複させて、他動力を発揮させる。「話す、見る、聞く、読む、動く、頷く、叫ぶ・・・。ぜひ、2つ以上の動作を組み合わせてみてください」。
●耳を使って、どこでも勉強する。「『耳を使った学習』の最大の利点は、何かをしながらでも、どこにいてもできるという点です」。
●「ただ覚える」のではなく、「ストーリーにして覚える」。「人は、ストーリーになっているものは忘れにくい。こんな便利な法則、勉強に活かさない手はありませんよね」。
●カラーを使ってビジュアル化する。「色は、右脳で認識すると言われています。書いて覚えるのは左脳ですから、勉強に色を取り入れることで、右脳と左脳の両方を使って学習することができます」。
●G+PDCAサイクルを回す。「私は、(PDCAの)流れの前に、もう1つ『Goal』の『G』を加えて、『G+PDCA』というサイクルを回していた」。
●まわりの目を利用する。「『見られているという状況を作り出すことによって、自分のやる気を鼓舞する』ということです」。
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