26歳まで本を手に取ることのなかった著者による、初心者~中級者向けの読書術の本・・・【MRのための読書論(231)】
初心者~中級者向け
達人による読書術の本は数知れない。それらとは異なり、26歳まで本を手に取ることのなかった著者が、自分の読書体験を踏まえて、初心者~中級者向けに書いたのが、『「知る」を最大化する本の使い方――ひと目でわかる図解付き!』(ぶっくま著、翔泳社)である。
従って、従来の読書術本には見られない工夫が凝らされている。第1は、本は人生の武器になる、自分のような凡人でも、この武器を使えば強敵に打ち勝つことができるという体験的宣言。第2は、内容を噛み砕いて示された多数の図解。第3は、巻末の「ぶっくマップ」。
ぶっくマップ
「ぶっくマップ」には、著者が薦める「自己啓発・習慣術の本」12冊、「思考法の本」14冊、「お金の本」13冊、「コミュニケーションの本」12冊、「リーダー・マネジメントの本」15冊、「学習法・独学の本」10冊、「仕事術の本」13冊、「価値観・視野が広がる本」16冊、「健康・メンタルの本」13冊、「転職・キャリアの本」12冊、「文章力が上がる本」12冊、「話し方・プレゼンの本」9冊、「言語化の本」7冊、「科学・生物学の本」27冊、「経済・社会の本」19冊、「歴史が学べる本」17冊、「哲岳・思想の本」31冊、「読書術の本」10冊――の計262冊がリストされている。
2つの読書
著者は、読書を目的の視点から、目標達成や悩み解決するための「自己実現読書」と、知を積み上げる「知的財産読書」の2つに大別している。「自己実現読書」はビジネス書、自己啓発書、実用書などが、「知的財産読書」は教養本、古典などが対象となる。そして、「自己実現読書」と「知的財産読書」を使い分けることの重要性を強調している。
効率読書法
目的を定め、全体を把握した上で、ピンポイントで繰り返し読み込む「効率読書法」を勧めている。著者は「まえがき、目次、あとがきでざっくり全体を把握する」ようアドヴァイスしているが、私は、あとがき→終章→まえがき→目次の順で全体像を粗掴みするようにしている。
探究読書
学びを最大化する「探究読書」が、自分の人生を変えるキッカケになったと述べている。文字情報から学びを膨らませ、知のネットワークを作る読書法だというのだ。この読書のポイントは、付箋とメモの活用である。私が読み終わった本は、付箋で針鼠のようになっている。
紙の本、電子書籍、オーディオブック
理解を最大化したいときは「紙の本」、効率を最大化したいときは「電子書籍」、ライトに読みたいときは「オーディオブック」――という使い分けが紹介されている。私は紙の本オンリーだ。
アウトプット
「知る」を最大化するアウトプットの方法として、読書ノートをつける、学びを実践する、人に説明する、書評アプリを使用する、SNSやブログで発信する、学んだ内容を思い出す・想起、知識ナレッジを積み上げる――が挙げられている。「知識ナレッジを積み上げる」とは、読書で学んだことをまとめた自分だけのオリジナルノートを作成することがイメージされている。因みに、私は「読書ノートをつける」、「ブログとSNSで発信する」、「学びを実践する」を習慣化している。
読書の初心者~中級者だけでなく、上級者にも有益なヒントを与えてくれる一冊である。
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