ワタル、ゼガ、ケートは、キクユ族のマウマウ団とイギリス軍との闘いに巻き込まれてしまう・・・【山椒読書論(806)】
【読書クラブ 本好きですか? 2023年9月5日号】
山椒読書論(806)
昭和20~30年代のことだが、子供時代の私は、やれ熱っぽいだの、風邪気味だの、腹の調子が悪いだのと、掛かり付けの河見(こうみ)小児科医院をしょっちゅう訪れていた。そして、その狭い待合室の本棚に並んでいた山川惣治の『少年王者』と『少年ケニヤ』シリーズを読むのを楽しみにしていた。当時のワクワク感を再び味わいたくて、絵物語『少年ケニヤ』(山川惣治著、角川文庫、全20巻)を購入した。
『少年ケニヤ(17)』――ワタル、ゼガ、ケートは、懐かしいケニヤを目指す旅を続ける。ところが、イギリスに収奪された土地を取り戻そうと過激な運動を展開するキクユ族のマウマウ団とイギリス軍との闘いに巻き込まれてしまう。
ワタルの冒険は、つ・づ・く。