名うての本読みたちのリアル書店への熱い思いが凝縮している・・・【山椒読書論(157)】
【amazon 「kotoba2013年春号」 カスタマーレビュー 2013年3月13日】
山椒読書論(157)
リアル書店好きにとって見逃せない本を見つけた。「kotoba2013年春号」(集英社)である。「書店で過ごす時間は楽しい。自分のとっておきの一冊を求めて店内をさまよい、気になる書棚に佇み、魅力的な書名や装丁を見て感嘆する。初めて対面する本との出会い。読書そのものと同じくらい大切な、至福の時間である」と始まる「特集 本屋に行こう」が、文字どおり至福の時間を与えてくれる。
椎名誠、川本三郎、池澤夏樹、又吉直樹、高橋源一郎、山本一力、齋藤孝、佐藤優、酒井邦嘉、永江朗、鹿島茂、幅允孝、坪内祐三、松岡正剛、福岡伸一、岡崎武志といった名うての本読みたちのリアル書店への熱い思いが凝縮している。
これらの人たちの「おすすめの書店」も興味深い。私の「おすすめの書店」も何人かの人によって挙げられているが、意中の恋人ともいうべき一番気に入っている書店が挙げられていないのはなぜだろう。ま、それぞれの好みだから、しょうがないか。