仕事で落ち込んだとき必見、ワーキング・ガールの大逆転成功物語・・・【山椒読書論(415)】
【amazon DVD『ワーキング・ガール』 カスマターレビュー 2014年2月17日】
山椒読書論(415)
仕事で落ち込んだときも、『ワーキング・ガール』(DVD『ワークング・ガール』<マイク・ニコルズ監督、メラニー・グリフィス、シガーニイ・ウィーヴァー、ハリソン・フォード出演、20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン>)を見ると、よし、頑張るぞという気分になれるから不思議だ。
アメリカ証券業界で企業買収に辣腕を発揮する超エリート女性、キャサリン・パーカーと、彼女の秘書、テス・マクギルとの、ビジネスと恋を懸けた熾烈な女の闘いが、生き馬の目を抜く証券業界を舞台に繰り広げられる。
夜学の秘書養成学校卒ながら、自らのアイディアと努力で、遂に、同じ30歳で上司の女性重役から勝利をもぎ取るテスは、まさに薔薇色のアメリカン・ドリームを象徴している。誰だって、テスに感情移入して、声援を送りたくなってしまうだろう。
知的でウィットに富んだ会話が飛び交う、痛快な大逆転成功物語は、現実のアメリカの階級意識を下敷きにしているからこそ、面白いのだ。
このビジネスと愛を巡る洒落たオフィス・ドラマは、何度見ても飽きないなあ。