榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

21歳の大谷翔平の言葉集・・・【山椒読書論(696)】

【読書クラブ 本好きですか? 2022年3月27日号】 山椒読書論(696)

興味深い大谷翔平という人物と同時代に生きている幸運を噛み締めている。『不可能を可能にする大谷翔平120の思考』(大谷翔平著、ぴあ)には、北海道日本ハムファイターズ時代の21歳の大谷の言葉が収録されている。

●160キロを目標にした時、出来ないと決めつけたら終わりだと思って、3年間やってきました。
●出来るようになってきたと感じている中で、出来なかった時は悔しいですし、時にはイライラすることもあります。
●悔しい経験がないと、嬉しい経験もないということを、あの時、知ることが出来ました。
●これから先、どれだけ伸びるかということの方が、すごく大事かなと思います。
●自分で納得して、いいもの、悪いものを、区別して取り入れたい。
●自分で設定した数字は、ひとつでもふたつでも超えていきたい。
●相当、あまのじゃくだと思います。
●イラッときたら、負けだと思っています。
●他人がポイッて捨てた運を拾っているんです。
●僕はマイナス思考なんです。だから弱点が見えたら、しっかり直して塗り潰したい。
●その日に起きた良かったこと、悪かったこと。自分が感じて「次にこういうことをやろう」という内容を書き込むようにしています。
●結果を出すために、やり尽くしたといえる一日一日を、誰よりも大事に過ごしてきました。
●先入観は可能を不可能にする。
●自分に制限をかけることが出来る、それが大人。今の自分はまだまだですが、制限をかけて行動することは大事です。
●見るポイントは相手のいいところだけ。相手の弱点を突くより、自分がどう成長するかの方に興味があります。

野球選手としての素晴らしさのみならず、人間性も素晴らしい大谷だが、あまのじゃくだとか、マイナス思考だとか、意外な面も発見することができて、満足。