半藤一利の平和への熱い思いが籠もっている一冊・・・【山椒読書論(703)】
【読書クラブ 本好きですか? 2022年3月22日号】2022年4月5日号】
山椒読書論(703)
『日本人の宿題――歴史探偵、平和を謳う』(半藤一利著、保阪正康解説、NHK出版新書)には、半藤一利の平和への熱い思いが籠もっている。
●戦争というものは、本当に人間がやってはならない最大の悪である。
●昭和史を知ることは、わたしたち日本人とは何者かを知ることです。
●勝ったという経験は、人間を反省させないし、利口にもしません。
●教育によって国というのは立つんです。経済によっては立たない。
●大きく変革するときに、人間というものは正体を現すんですよ。
●七十代だろうが、八十代だろうが、自分の関心のあるテーマや事象にぶつかっていくときには、その人は若いんだよ。
この最後の言葉に、大いに励まされた私。