榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

地下に潜む世界の秘密に迫る大型写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(297)】

【amazon 『秘密の地下世界』 カスタマーレビュー 2016年2月11日】 情熱的読書人間のないしょ話(287)

我が家の庭の餌台は、一日中、野鳥たちで賑わっています。シジュウカラとスズメは落花生を入れた餌台に、メジロとヒヨドリはミカンを置いた餌台にひっきりなしにやって来ます。ヒヨドリは、ミカンを食べ尽くした後、落花生もついばむ大食漢です。スズメは、よく見ると綺麗な色をしています。

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閑話休題、『秘密の地下世界』(ナショナル ジオグラフィック編著、日経ナショナル ジオグラフィック社)は、地中や水底に潜む異世界へ私たちを誘う大型写真集です。

「都市の地下に広がる秘密の世界」では、フランス・パリの地下墓地(カタコンブ)の写真が圧倒的な存在感で迫ってきます。「パリの地下墓所にびっしりと積み上げられた骨。ひんやりとして暗い空間に頭蓋骨や脛骨、大腿骨が浮かび上がる」。

一方、イタリア・シチリアの地下墓地(カタコンべ)は独特の世界を形作っています。「シチリア島のカプチン派修道院の地下を埋め尽くす、19世紀頃のミイラたち」。「見られることを前提に安置されている遺体。聖職者、医者や法律家のような専門職や性別で分けられている」。

この他、「命をかけた秘密の通路」、「地中で密かに生みだされた奇岩」、「足の下のマグマ」、「海の底の楽園」、「断崖に残された古代からの記憶」、「死者との交感」が、ナショナル ジオグラフィック誌特有の臨場感溢れる写真で紹介されています。

写真が放つ不思議な訴求力を再認識させられました。