ストリートフォトを撮影する際のプロの技を目の当たりにすることができる一冊・・・【山椒読書論(779)】
【読書クラブ 本好きですか? 2023年4月21日号】
山椒読書論(779)
『プロの撮り方 ストリートフォト――ナショナル ジオグラフィック』(ブライアン・ピーターソン著、関利枝子・武田正紀訳、日経ナショナル ジオグラフィック)のおかげで、ストリートフォトを撮影する際のプロの技を目の当たりにすることができる。
著者は、ストリートフォトを「街頭や大通り、路地など、都市環境(都市の規模や形態に関わらない)で撮影する写真」と定義している。
光と影、構図、人物、動き、抽象表現の見つけ方、フラッシュの使い方――が、具体的に示されているので、シルエットで印象づける、通常と異なる目線で見る、敢えて秩序を乱す、ブレや反射を生かすなど、いろいろなテクニックを勉強することができた。
「本署には、撮影者としての視野と視点を広げる効果もある。今よりもずっと見る人の心を動かす構図を作り出すのに役立つはずだ」。
「ストリートフォトの撮影には、鋭い観察眼で周囲を認識する力が何より必要となる」。