榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

世界各地の懐かしい路地、訪れてみたい路地が満載の写真集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(590)】

【amazon 『世界の路地』 カスタマーレビュー 2016年11月15日】 情熱的読書人間のないしょ話(590)

昨晩は小雨で68年ぶりの大きさのスーパー・ムーンを見られませんでしたが、今宵はばっちりカメラに収めることができました。散策からの帰り道、夕陽が沈む場面に出くわしました。秋の七草の一つ、フジバカマの花を見つけました。こんな感じのコリウスもあるんですね。あちこちでキクが咲き競っています。因みに、本日の歩数は11,494でした。

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閑話休題、私はなぜか路地に心惹かれます。日本でも海外でも路地を見かけると、入り込んでみたくなります。そういう私にとって、世界各地の路地が満載の『世界の路地』(PIE BOOKS編著、パイ インターナショナル)は、嬉しい一冊です。

薄暗い路地を抜けると、小舟がたゆたう小さな運河を見下ろせるヴェネチア(イタリア)のアーチ状の小橋、ドゥオモの橙色の丸屋根が突然姿を現すフィレンツェ(イタリア)の路地、寺院に向かって延びている、街灯に照らされたパリ(フランス)の細い石畳、石造りの小さな家の脇をすり抜けるように上っていくエズ(フランス)の曲がりくねった石段――には、懐かしさが込み上げてきました。

狭い石段が急勾配で続いているドルチェアックア(イタリア)、石造りの家々とごろごろした石畳の上り坂が何とも言えない風情を醸し出しているコトル(モンテネグロ)、煉瓦造りの店の洒落た看板を見上げながら下っていくサルラ・ラ・カネダ(フランス)、石畳が誘うおとぎの国のようなエギスハイム(フランス)、両側の石造りの家々も細い石畳の道も青一色に染まった不思議なシャウエン(モロッコ)――を訪れてみたくなってしまいました。

外国の路地には、日本の路地とは異なる魅力がたくさん詰まっています。