榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

竹富島の沖で死のうとした25歳の女と救助した65歳の男との運命の糸・・・【情熱的読書人間のないしょ話(333)】

【amazon 『黄昏流星群(40)』 カスタマーレビュー 2016年3月26日】 情熱的読書人間のないしょ話(333)

千葉の流山を流れる江戸川の堤にはナノハナ(セイヨウアブラナ)の黄色い帯がずーっと続いていて壮観です。ナノハナの独特な香りは、人によって好き嫌いがあるでしょうが、私にはこの植物の生命力の強さと感じられます。同時期によく似た黄色い花を咲かせるセイヨウカラシナと見分けるには、葉の付き方を見ます。ナノハナの葉は茎をぐるっと取り囲むように付いていますが、セイヨウカラシナの葉は木の枝のような付き方です。因みに、本日の歩数は10,219でした。

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閑話休題、コミックス『黄昏流星群(40)――星と死の狭間で』(弘兼憲史著、小学館)に収められている「天使に星の砂」のヒロインは、「男と付き合ってない歴25年」で「私はブスの上にドジ、すべてが鈍臭い」河瀬まみ、25歳です。

職場で孤立したまみは、死ぬつもりで沖縄の竹富島を訪れます。「南の島の青い海に抱かれて、私は永遠の眠りにつきたい」。

睡眠導入剤を服用して海中に沈んだまみは、浜辺で「星の砂」の土産物を売っている65歳の男に救助されます。

「私には苦しいことばかりで、楽しいことは一度もなかった」。「楽しいか楽しくないかの基準は本人の気持ち次第だ。ものごとをプラスに考えれば人生は楽しいし、マイナスに考えれば苦しい。それにおまえは自分がこの世に必要ない人間と思いこんでいるが、そんなことは全くないぞ」。

その後の展開は意外なものですが、こういう男性に巡り合えた女性は幸せですね。