榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

深海生物たちのユニークな顔、奇妙な姿が見られる深海水族館・・・【情熱的読書人間のないしょ話(482)】

【amazon 『世界に一つだけの深海水族館』 カスタマーレビュー 2016年8月12日】 情熱的読書人間のないしょ話(482)

散策中に行き合った、あちこちの一般家庭の庭では、コダマ(小玉)スイカ、ナツミカン、プルーン、レモンが実っています。リンゴが赤く色づいています。ヒメリンゴ(イヌリンゴ)も実を付けています。因みに、本日の歩数は10,055でした。

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閑話休題、『世界に一つだけの深海水族館』(石垣幸二監修、成山堂書店)では、沼津港深海水族館で飼育展示されている珍しい深海生物たちに出会うことができます。

本書では、深海生物――魚類、甲殻類、その他の生物――109種が写真と文章で紹介されています。

ブロブフィッシュはとぼけた顔が印象的です。トリカジカは魚なのにニワトリのような顔をしています。ミドリフサアンコウの口は、「ズビズバー」で始まる「老人と子供のポルカ」で知られる左ト全のように「へ」の字をしています(譬えが古いですね)。

ハリイバラガニは深海性ヤドカリの仲間ですが、甲羅や歩脚全体が長いトゲで覆われています。サナダミズヒキガニは水引のように細くて長い脚を持っています。

メンダコは普通のタコと異なり胃袋を持たず、足の半分以上がスカート状の膜で覆われているため、カバの顔のように見えます。ダイオウグソクムシは体長が最大50cmまで成長するダンゴムシの仲間です。ヒメカンテンナマコの体は体内の臓器が透けて見えるほど半透明です。ツルボソテヅルモヅルはヒトデの仲間ですが、5本の腕が数え切れないほど細かく枝分かれしていて、こんがらかりそうです。

「深海生物の飼育展示に関する情報は少なく、日々手探り状態で最善の飼育方法を見出している。動きの少ない地味な色の深海生物をどう魅力的に展示するか、演出方法の工夫にも余念がない」。沼津港深海水族館の努力は続きます。

私の行きたい先リストに、沼津港深海水族館が加わりました。