榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

小江戸・川越の魅力を手際よく解剖・・・【情熱的読書人間のないしょ話(735)】

【amazon 『ブラタモリ(3)』 カスタマーレビュー 2017年4月24日】 情熱的読書人間のないしょ話(735)

東京・杉並と中野の区境を巡る散歩会に参加しました。立法寺は新緑に包まれています。堀ノ内熊野神社を鬱蒼とした木々が見下ろしています。東運寺には、安寿と厨子王の守り本尊「身代わり地蔵尊」が安置されています。山椒大夫に釜茹でにされそうになった厨子王を、身代わり地蔵尊が僧侶の姿になって助けたという伝承に因み、本堂の屋根に大釜が据えられています。青空が東円寺をくっきりと浮かび上がらせています。街角では、享保2(1717)年の銘がある地蔵塔が祀られています。町中の小さな祠の狛犬は、オオカミの雰囲気を漂わせています。因みに、本日の歩数は20,317でした。

閑話休題、『ブラタモリ(3)――函館 川越 奈良 仙台』(NHK「ブラタモリ」制作班監修、KADOKAWA)には、テレビ番組そのものとは異なった趣があります。

小江戸と呼ばれる埼玉・川越は、私たち夫婦も折に触れて訪れますが、その魅力が手際よく解剖されています。

「重厚な蔵造りの商家が建ち並ぶ、川越一番街エリア。その町並みは、東京にはもう存在しない江戸の風景そのもの」。

「新河岸川を舞台に約300年間続いた舟運。多くの船が行き交い、さまざまな物質が運ばれました。川越と江戸は、この川で密接につながっていたのです」。

「小江戸川越のルーツを訪ね、喜多院へ。なんと本物の江戸城の建物が、ここには存在するのです」。

近いうちに、川越をまた訪ねたくなってしまいました。