高齢者に多い脊柱管狭窄症は手術をしなくても治る・・・【情熱的読書人間のないしょ話(815)】
千葉・流山の江戸川沿いの水田の生物観察会に参加しました。粘りに粘って、せわしく飛び回る、金属光沢が美しいチョウトンボをカメラに収めることができました。細く小さいアオモンイトトンボの撮影に夢中になり過ぎた私の右足が田んぼにはまり込んでしまいました。ハイイロゲンゴロウ、ミズスマシ、アメンボも見つかりました。帰路、今シーズン初めて、ミンミンゼミの鳴き声を耳にしました。因みに、本日の歩数は10,621でした。
閑話休題、数年前、歩行中の下肢痛や痺れがなかなか消失しないため、東京の基幹病院の脊柱脊髄外科を受診しました。MRIに基づく診断結果では腰部脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアを合併しているとのことで、2回に分けての手術を勧められました。長年に亘る、座るときの姿勢の悪さを自覚していたので、小さな固めの枕を腰の後ろにあてがって姿勢を正しくすることを励行したところ、間もなく症状が消失し、現在に至っています。手術をしなくてすんだのです。
今回、『脊柱管狭窄症は99%完治する――「下半身のしびれ」も「間欠性跛行」も、あきらめなくていい!』(酒井慎太郎著、幻冬舎)を読んだところ、私の経験を肯定することが書かれているではありませんか。
「脊柱管狭窄症――。近年、高齢者を中心にこの腰痛に悩まされる人がたいへん増えてきています。ご自身がすでに整形外科で『脊柱管狭窄症』という診断を下されているかもしれません。・・・脊柱管狭窄症は、言わば『腰の老化現象』のようなものです。・・・(この疾患が増えてきたのは)MRIやレントゲンなどの画像だけを判断材料にして診断を下す整形外科医が増えたからです。脊柱管が狭くなっているかどうかは、これらの画像を見ればすぐにわかります。とくに最近は、ほんの少しでも脊柱管が狭くなっていれば、『脊柱管狭窄症』の診断が下される傾向が顕著です」。
「脊柱管狭窄症は、自分の(疾患の)タイプに合わせて適切な治療を行なっていけばちゃんと治すことができるのです。手術を受ける必要もありません。よほど状態が悪化していないかぎり、手術をしなくても治すことができます。しかも、その多くは、関節の動きをよくする矯正やストレッチ、生活習慣改善などを行なうことによって、自力で治していくことが可能なのです」。本書では、症状解消のためのノウハウが具体的に紹介されています。
私の改善例が全ての症例に当てはまるわけではないことは重々承知していますが、いささかなりと同病の方々の参考になればと、敢えて私の体験を述べた次第です。