六角精児バンドの「ディーゼル」を聴きながら読みたくなる、呑み鉄の本・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1068)】
自然観察会+ヨシゴイ棲息地のごみ拾いヴォランティアに参加しました。滅多に見られないアマナの白い花が見つかりました。オオイヌノフグリの薄青色の花はかわいらしいのに、実の形がイヌのふぐり(陰嚢)のようだということで、この名が付けられています。オオイヌノフグリの仲間のコゴメイヌノフグリが白い花を咲かせています。ヒメオドリコソウが薄桃色の花を付けています。ヒガンバナの葉は、秋に咲く花の後から、春に出てきます。ハナモモが濃桃色の花をまとっています。カツラの雄株の花が咲き出しました。花弁も萼もなく、雄蕊の淡紅色の葯が見えます。ごみ拾いの途中、イネの倒伏を防ぐ肥料の補助剤を撒く農家の人たちに出会いました。因みに、本日の歩数は26,223でした。
閑話休題、NHK・BSテレビで不定期に放送されている『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』は、私の大好きな番組の一つです。読書仲間から、六角精児の呑み鉄の本が出版されていると聞き、慌てて手にしたのが、『六角精児「呑み鉄」の旅――人との出会いも最高の肴』(六角精児著、世界文化社)です。
「忙しい毎日から抜け出し、酒を呑みながら日常では見られない風景を眺め、偶然に出会った人と語らったりしていると、自分の気持ちが変化していくことを感じます。ストレスが取れ、身も心もリラックスしていく。その後、また仕事に臨んだとき、『さぁ、もっと頑張るか』と、心のなかで呟く自分を感じることが多々あるのです。僕にとって、旅は生活にメリハリを与える最高の手段なのでしょう」。
「(東北で)特に好きなのは五能線。・・・各駅停車で走破するには度重なる乗り継ぎが必要な、たっぷり5時間の鈍行旅。過去、3回ほど堪能しました。東能代から乗ると車窓右手に白神山地、左手に日本海の絶景が延々と続き、深浦あたりで海の色合い、波の紋様がスッと変わる。津軽海峡の色になるんです。同時に岩木山が顔を見せ、徐々に陸地の景色も変わっていく。・・・もし飽きたら目を閉じて眠ってしまえばいい。ゆっくり流れる時間の下、心地よい気動車の揺れに身を任せていれば寝るのはたやすいですから。ふと目が覚めたとき、『あぁ、俺はまだ列車に乗っている。しかも、まだ同じ景色が続いている』と確認した瞬間、僕は幸せを感じます。そしてまた酒を一杯。これこそ、呑み鉄の醍醐味ですよ」。
「呑んで、食べて、乗りまくって・・・そんな旅をする六角精児のイメージは間違いじゃないのですが、じつは温泉も好きでよく足を運ぶのです。温泉はまさに旅のオアシス。旨い酒と肴と湯で極楽気分にしてくれる鄙びた温泉地へ向かう回数は、齢と共に増えてきました」。
テレビの『六角精児の呑み鉄本線・日本旅』では、駅で、列車で、呑み屋で呑みまくる六角が、実にいい味を醸し出していますが、本書からも、ほのぼの感が漂ってきます。六角精児バンドの「ディーゼル」を聴きながら、味読したい一冊です。