榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

よい人生を送るためのヒント集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1520)】

【amazon 『Think clearly』 カスタマーレビュー 2019年6月17日】 情熱的読書人間のないしょ話(1520)

6月16日の深夜、木星が満月直前の月に大接近しています。月からウサギが飛び出してきました。というのは冗談で、写真仲間の清水美穂さんが千葉・柏の自宅近くで撮影したニホンノウサギです。私も何度かニホンノウサギに遭遇したことがあるが、撮影は失敗続きです(涙)。ビワ、ブドウ、ブルーベリー、ビックリグミ(ダイオウグミ)、パイナップル、ズッキーニ、キュウリ、ナスが実を付けています。ゴボウが育っています。ホウキギ(ホウキグサ、コキア)は、まだ、ちっちゃいです。ムクドリたちがタブノキの実を盛んに啄んでいます。茶色の部分より上が冬芽、下が春芽です。夕刻から、三共時代の仲間たちと楽しい一時を過ごしました。因みに、本日の歩数は10,909でした。

閑話休題、『Think clearly――最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法』(ロルフ・ドベリ著、安原実津訳、サンマーク出版)には、著者がこれはと思う、よい人生を送るための思考法が52収められています。

●なんでも柔軟に修正しよう。重要なのは「スタート」ではなく、「修正技術」のほう。早いうちに軌道修正した人こそ、うまくいく。
●大事な決断をするときは、十分な選択肢を検討しよう。最初に「全体図」を把握する。サンプル数が少ないと、最適なものを見つけ出せない。
●好ましくない現実こそ受け入れよう。人生は単純ではない。どんなによい人生であっても、たくさんの失敗がつきものだ。たまには失敗するのも仕方ない。重要なのは、「失敗の原因」を突き止めること。そして、その「原因」を完全に取り除くことだ。
●幸せを台無しにするような要因を取り除こう。私たちの「幸せを大きく損なうものは何か」、あるいは「よい人生をおびやかすものは何か」と考えると、その要因をきわめて具体的に挙げることができる。アルコール依存、麻薬、慢性的なストレス、騒音、長い通勤時間、嫌な仕事、失業、不安定な結婚生活、自分への過度な期待、貧困、借金や経済的依存、孤独、愚痴っぽい人たちとの付き合い、周りの評価を気にしすぎること、他人と常に比較されること、被害者意識、自己憎悪、慢性的な睡眠不足、怒りや嫉妬。「何を手に入れたか」で人生の豊かさが決まるわけではない。「何を避けるか」が大事なのだ。
●ものごとを全体的にとらえよう。特定の要素だけを過大評価しない。
●一緒にいて喜びを感じる人を「結婚相手」にする。
●自分の向き不向きの境目をはっきりさせよう。ひとつでもすばらしい能力があれば、欠点がいくつあろうと帳消しになる。自分の「能力の輪」の内側にあるものを意識しながらキャリアを築く。
●「得意」「好き」「評価される」ことを仕事にする。
●「周りがあなたをどう思うか」は、あなたが思っているよりもずっと、どうでもいいことだ。
●自分と波長の合う相手を選ぼう。
●目標そのものがなければ、達成することはできない。
●思い出づくりよりも、いまを大切にしよう。
●よい死を迎えるよりも、よい人生を過ごす。
●楽しさとやりがいの両方を目指そう。
●不要な心配ごとを避けよう。「私の心配ごとメモ」というタイトルをつけたメモ帳を一冊用意しよう。たとえば、「1日10分」と時間を決めて、その間に気にかかっていることすべてをそこに書き出すのだ。心配して当然の深刻な問題も、ちょっとしたことも、漠然とした不安も、気になることはとにかくすべて書き留める。それを書き終えたら、その日の残りの時間は、ある程度心配ごととは無縁でいられるはず。心配ごとはきちんと記録されていて、ただはったらかしにされているわけではないと、あなたの脳が認識するからだ。
●嫉妬を上手にコントロールしよう。自分を他人と比較しない。
●解決よりも、予防をしよう。人生の困難は「解決する」より「避ける」ほうが早い。
●注意の向け方を考えよう。
●私たちは、何かについての説明を求められるまで、その何かについて「比較的多くのことを知っている」と思い込んでいる。そしてきちんと説明しようとして初めて、自分たちの知識が不完全なことに気づくのだ。自分の頭で考え、自分の言葉で話そう。
●「心の引き算」をしよう。幸福度を上げるためには、どうしても頭の中で腕と視力を失くした自分の姿を想像しなければならないというわけではない。あなたのパートナーに出会っていなかったらどう感じていたか、子どもたちを事故で亡くしたらどう感じるか、あるいは、あなたが戦争中の塹壕に立っていたら、死の床についていたらどう感じるかを想像してみてもいい。
●相手の立場になってみよう。
●自己憐憫に浸るのはやめよう。過去の不当な扱いは過去のこととして許容し、いまでも残る課題を処理したり、それに耐えたりするほうに力を注いだほうがよほど前向きではないか。
●専門分野を持とう。「多才な人」より「スペシャリスト」を目指す。
●組織に属さない人たちと交流を持とう。
●自分の人生に集中しよう。
●物質的な成功より内なる成功を目指そう。内なる成功とは「平静な心」を手に入れること。その日その日を人生最高傑作の日にしよう。