榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

捕虫網を捨てて、デジタルカメラで昆虫を撮影・観察しよう・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1565)】

【amazon 『デジタルカメラで昆虫観察』 カスタマーレビュー 2019年7月31日】 情熱的読書人間のないしょ話(1565)

1時間以上、粘りに粘って、素早く飛び回るギンヤンマの雄(緑色+青色)、雌(緑色)を漸くカメラに収めることができました。彼らの交尾と水面への産卵も目撃したが、残念ながら撮影には失敗。この間、日傘を差して、近くのごつごつした石に腰掛けて待っていた女房から、お尻が痛くなったと苦情がありました。シオカラトンボの雄、雌(ムギワラトンボとも呼ばれる)、ノシメトンボ、ミンミンゼミの雄、アブラゼミの雄、ショウリョウバッタ、カマキリの幼虫、シロテンハナムグリも撮影しました。同時期、同じような場所で見つかるシロテンハナムグリとシラホシハナムグリは酷似しているが、頭楯(頭部の前端部)が凹んでいるのがシロテンハナムグリ、平らなのがシラホシハナムグリ。因みに、本日の歩数は10,864でした。

閑話休題、『デジタルカメラで昆虫観察――「見つけて」「撮って」「調べる」たのしくてスゴイ昆虫の世界』(海野和男著、誠文堂新光社)は、昆虫を中心とする自然写真家・海野和男の手になるデジタルカメラでの昆虫撮影・観察の入門書です。

撮影から、画像の整理、カメラの種類による使い方のポイントまで、分かり易く説明されています。著者自身が撮影している場面もたくさん収載されているので、カメラの構え方など参考になります。

著者は、捕虫網を捨ててデジタルカメラを持とうと呼びかけています。「デジタルカメラの進歩で、(昆虫を捕まえ)標本を作らなくても、撮影した画像からかなり細かい部分までわかるようになりました。そもそも昆虫を捕まえず、その行動を近づいてじっと見ているだけでも、本当におもしろいのです。・・・デジタルカメラの進化で、昆虫の撮影は百倍もやさしくなったと思います。昆虫写真は誰でも昔のプロのような写真が撮れる時代になったのです」。

「写真って不思議だと思いませんか、今、目の前で起こった一瞬を絵として残せるのですから。ぼくは50年以上前から昆虫の写真を撮っています。そして、今はすごい時代になったものだと思います。ポケットに入るぐらいの小さなデジタルカメラで、鮮明な昆虫の写真が撮れてしまうのですから」。

ぶれにくいカメラの構え方が示されています。「できるだけぶれを防ぐには両肘を締め、体に肘を付けます」。

私は、毎日、どこへ行くにも必ずデジタルカメラを携行して、日に何百枚もの写真を撮っています。対象は、野鳥、昆虫、植物、人物、景色、旧跡、イヴェントなどさまざまだが、特に昆虫はなかなかピントが合わず苦労の連続です。本書で、いろいろと勉強することができました。