写真家・今森光彦が、琵琶湖の近くで農業を始めたんだって・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1633)】
【amazon 『光の田園物語』 カスタマーレビュー 2019年10月7日】
情熱的読書人間のないしょ話(1633)
薄桃色の花を咲かすシュウメイギクを見つけました。ヒメカンゾウが黄色い花を咲かせています(季節外れ?)。イヌタデ(アカノマンマ、アカマンマ)が赤紫色の花と、赤紫色の萼に包まれた実を付けています。サルビア・レウカンサ(メキシカンブッシュセージ、アメジストセージ)の紫色の萼が風に揺れています。イチョウの実が鈴生りです。キウイフルーツが実っています。ザクロの実が赤くなってきました。モミジバフウ、ヤマモミジの葉が色づいてきました。因みに、本日の歩数は10,198でした。
閑話休題、『光の田園物語――環境農家への道』(今森光彦著、クレヴィス)は、最近、琵琶湖近くで農業を始めた今森光彦の写真集です。
「棚田をのぼってゆくと遠くに青い琵琶湖が見えてくる。ここが私の原風景。この広々とした田園の一角に農地を手に入れ、またもや新しい活動に挑みだした。この先に何が待っているのかわからないけれど、揺るぎない真実は、今私が一番やりたいことをやっているということ。のどかな棚田の風景は、どんなに辛くても心を潤してくれるし、そこに息づく生命たちは、飽きずに遊びに付き合ってくれる。さあ、これから私のとっておきの田園にお連れしよう」。
春、夏、秋、冬の光景、生物たち、そして農作業が、今森のカメラで切り取られていきます。
「雨がやんだばかりの光の田園の風景。夕刻が迫っていて大気が青味を帯びているので、とても幻想的だ。水蒸気がゆっくりと立ちのぼり、比叡山の尾根や谷がくっきりと浮かび上がる」。青色のグラデーションが神秘的な雰囲気を醸し出しているこの写真には、暫く見入ってしまいました。
収録されている写真のいずれもが素晴らしいのは言うまでもないが、所々に添えられている、今森の手になる切り絵も魅力的です。