榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

魅力的な本屋の写真を眺めていると、幸せな気分になれます・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1827)】

【amazon 『世界の夢の本屋さん(2)』 カスタマーレビュー 2020年4月14日】 情熱的読書人間のないしょ話(1827)

ハンカチノキのハンカチのような淡黄色(間もなく白くなる)の総苞が風に揺れています。モッコウバラの黄色い花が芳香を漂わせ、昆虫を引き寄せています。サクラのセンダイヨシノが咲いています。ヤマモミジの緑の葉、ノムラモミジの赤い葉が目を惹きます。因みに、本日の歩数は11,572でした。

閑話休題、大型写真集『世界の夢の本屋さん(2』(清水玲奈著、エクスナレッジ)では、日本を含む世界の素敵な本屋が紹介されています。

「世界には、さまざまな意味で本屋さんを必要とする人たちがいる。読書人のニーズにきちんと応えるだけでなく、時にはうれしい驚きをもたらすことで、新たな読書人を生み出す本屋さんがある。そうした店の人たちは、慎み深い誇りと情熱を持って、独自の知識と方法論とセンスを発揮し、いつも遊び心と思いやりを忘れずに、まじめによく働く。そういう本屋さんで、私たちは『偶然』の出会いに導かれて本を手にする」。

●スカーシン・ブックス(イギリス・コンフォード)。「ロンドンから北へ、車で2時間ほど。北イングランド、ピーク・ディストリクトの自然に囲まれ、ハクチョウが泳ぐ池のほとりにある、自称『英国で一番楽しい本屋さん』」。

●ゴッツィーニ書店(フィレンツェ)。「歴史遺産の多さや伝統に磨かれた文化、そして細い間口から奥へ延びる店舗空間のつくりも、どこか京都を思わせるフィレンツェ。ここに、オレステ・ゴッツィーニ氏が書店を開いたのは1850年だ」。

●ラ・シテ・リブレリア・カフェ(フィレンツェ)。「若い男女6人が集って始めた手作りの書店は、『書かれた言葉と、音楽や映像をはじめとする現代のさまざまな表現が融合する場』がコンセプト」。

●シブヤパブリッシングアンドブックセラーズ(東京・渋谷)。「四角い店の奥に、ガラス窓があり、その向こうは編集室になっている。奥でそばを打ち、店頭で供するそば屋さんと同じつくり。『作ってそこで売る』形態を理念とする出版社兼書店が、この店だ」。

●恵文社一乗寺店(京都)。「格子窓に木のベンチ。近くのアトリエで作られた木の書棚が並び、天井灯が下がる店内。懐かしい風情のこの店に行くのは、本好きの親戚の家を訪ねるかのような気分だ」。

●エリート書店(台北)。「1989年に創業し、台北市内の18軒を含め台湾全土に40店舗を展開するエリート。社内の方針として、お客さんを『読者』と呼び、会員カードの持ち主を『愛書家』と呼ぶ」。

●トラヴェッサ書店(リオデジャネイロ)。「『トラヴェッサ』とは、路地という意味のポルトガル語で、車の通らない、感じのいい細い通りを指す。まさに『町の本屋さん』といった精神を忘れない、カリオカたちに最も愛されている本屋さんだ」。

●エル・アテネオ・グランド・スプレンディッド(ブエノスアイレス))。「1903年、ブエノスアイレスにイタリア様式の国立劇場が落成。1919年に増築され、『エル・グランド・スプレンディッド・シアター』(壮大で華麗な劇場)と名付けられた」。

魅力的な本屋の写真を眺めていると、幸せな気分になるのは私だけでしょうか。