榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

明日はもっと面白くなるかもしれないじゃない?――70歳の現役モデルのエッセイ集・・・【情熱的読書人間のないしょ話(1919)】

【amazon 『明日はもっと面白くなるかもしれないじゃない?』 カスタマーレビュー 2020年7月16日】 情熱的読書人間のないしょ話(1919)

テディベアという品種の八重咲きのヒマワリ、一重のヒマワリ、さまざまな色合いのダリア、カノコユリ、キスゲ(ユウスゲ)が花を咲かせています。改装なった書店からは、緑を眺めることができます。

閑話休題、『明日はもっと面白くなるかもしれないじゃない?』(我妻マリ著、幻冬舎)は、70歳にして現役のモデルである我妻マリのエッセイ集です。

●人生いまが一番楽しい。そして明日はきっともっと楽しいはず。そんなふうに思える自分がいることに気づきます。
●楽しいだけではない。いろんな経験を重ねたからこそ、いま「でもやっぱり明日はもっと面白いことがあるんじゃないかしら」と思えるようになったのです。
●どうせ生きるのであれば、人生をもっと楽しく、自分に素直に生き尽くしたい。
●断捨離は二度としないわ。
●人は、70代のときはまだ60代のパワーを持っていて、80代になったら70代のパワーを持っていると聞いたことがあります。だから、年齢で自分のことを決めつけるのはもったいないって、いつも自分に言い聞かせているの。
●うまくいかないと思うときは花を1輪買う。
●なんでも自分で仕切れると勘違いしている人と、うまくいかないことも素直に受け入れて楽しもうとラクな気持ちでいる人と。この差が大きく出てくるのは40歳くらいなんじゃないかしら。
●田舎に引っ越して星を見るようになったら目がよくなったの。
●年齢を重ねると、手離さなきゃいけないものもあるけれど手に入るものもあるのよね。
●女は灰になるまで色気を持たなきゃ。
●入院したって、それをSNSに書いたりしない。
●50年以上暮らした東京を離れ、田舎で一人暮らしをすることにしました。
●田舎暮らしはパラダイスじゃない。
●私だけじゃなくて、猫たちも全般的に、クラシックが好きなんですよ(笑)。・・・クラシックはやはり、時代を生き抜いているから、いまでも残っているものに、中途半端なこざかしいものはないと感じます。
●嫌なことも、あとから振り返ったら「経験させてもらった」と思えるものね。

いずれも、頷ける言葉ばかりです。70代でも、明日を信じて生きていこうと前向きにしてくれる一冊です。