新生代の古生物たちが現代の景色の中に登場したら・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2061)】
【読書クラブ 本好きですか? 2020年12月5日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2061)
クリスマスが近づいてきましたね。
閑話休題、『リアルサイズ古生物図鑑――古生物のサイズが実感できる!(新生代編)』(土屋健著、群馬県立自然史博物館監修、技術評論社)は、新生代の古生物たちを現代の景色の中に登場させることで。その大きさを読者に実感させようという試みです。
新生代の古第三紀では、●史上最大の陸棲肉食哺乳類、アンドリューサクルス・モンゴリエンシス、●翼の端から端までの長さが6.4mという巨大な鳥、ペラゴルニス・サンデルシ――が、新第三紀では、●アジアゾウ、アフリカゾウよりもずっと大きい肩高3mの長鼻類、ゴンフォテリウム・プロドゥクトゥム,●カピバラの2倍以上の全長(3m)と15倍以上の体重を持つ齧歯類、ジョセフォアルティガシア・モネシイ、●翼開長7mに及ぶ超大型のコンドル類、アルゲンタヴィス・マグニフィケンス――が、第四紀では、●肩高3.5mの、ケナガマンモスの名で知られるマムーサス・プリミゲニウス、●肩高が1mしかない最小のマンモスであり、最小のゾウ類でもあるマムーサス・クレティクス、●フランスのラスコー洞窟の壁画にその姿が描かれたことで知られる、巨大な角を持つ、肩高2mのシカ、メガロケロス・ギガンテウス、●全長6mのナマケモノの仲間、メガテリウム・アメリカヌム、●肩高3mの巨大なカンガルー、プロコプトドン・ゴリアー ――が、とりわけ目を惹きます。
大人も子供も楽しめる一冊です。