進化の歴史の中で勝ち抜いてきた生物たちの戦略に学ぼう・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2158)】
【読書クラブ 本好きですか? 2021年3月11日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2158)
千葉・柏の千葉大・柏の葉キャンパスで、花弁の外側が桃色の花が咲いているではありませんか。キャンパスの園芸学の三位正洋先生(名誉教授)に尋ねたところ、ユキヤナギの ‘フジノ・ピンク’という品種(写真1~6)と判明しました。キャンパスでは、ユキヤナギ(写真7、8)、ボケ(写真9~14)、ヨシノツツジ(ツツジとシャクナゲの交配種。写真15)、ハクモクレン(写真16)、コブシ(写真17、18)も咲いています。14:46に、東日本大震災から10年の黙祷を捧げました。
閑話休題、『38億年の生命史に学ぶ生存戦略』(稲垣栄洋著、PHPエディターズ・グループ)は、38億年の進化の歴史の中で勝ち抜いてきた生物たちの戦略からビジネス戦略のヒントを得ようという試みです。
●すべての生き物は、「ナンバー1になれるオンリー1の場所」を持っている。
●競争を生き抜くために生物が発達させてきた戦略が「戦わない」という戦略である。
●すべての生物はニッチをずらしながら、自分の居場所を確保しているのである。
●ナンバー1でなければ生きられない自然界で、生物はナンバー1になれるニッチを軸足にしながら、常に新たなニッチに挑戦していく。軸で直立しているコマが、軸をずらしていくように、軸を保ちながら、軸をずらしていくのだ。これが生物のニッチシフトである。
●生物はできるだけ戦わない。戦うべき場所はしぼり込む。しかし、戦うための武器は多いほうがいい。自らが持つオプションは、無駄に見えてもけっして捨てないのである。
●競争社会で勝ち抜くためには、「選択と集中」に尽きる。つまり、「無駄な戦いは避けて戦わず、ナンバー1になれそうな場所で勝負をする」ということである。
生物の戦略に学べることが多いのに、驚かされます。