デジタル化で日本が台湾に学ぶべきこと・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2436)】
【読書クラブ 本好きですか? 2021年12月18日号】
情熱的読書人間のないしょ話(2436)
マガモのカップル(写真1)、キジバト(写真2)をカメラに収めました。アズマモグラが巣の外へ排出した土が盛り上がっています(写真3)。
閑話休題、『オードリー・タン 日本人のためのデジタル未来学』(早川友久著、ビジネス社)の論点は、デジタル化で日本が台湾に学ぶべきこと、オードリー・タンのAIに対する考え方、オードリー・タンの思考法――の3つに分類することができます。
●デジタル化で日本が台湾に学ぶべきこと――
▶自分はパイプ役をしただけで、新型コロナウイルス感染防止対策としてのマスクマップアプリをつくったのはプログラマーたち。
▶マップの利点は、どこの店に在庫がどれくらいあるかが一目瞭然になったことだけでなく、政府が、マスクを人々に公平に行き渡らせようとする姿勢が可視化されて安心感を生み出したこと。その結果、人々は落ち着きを取り戻し、パニックを防ぐことができた。
▶利用者が実際にアプリを使ってみて、使いにくいところを指摘したり、類似のアプリと競争することによってさらにアプリの使い勝手が向上していく。これが、オードリーの発想の大きな成果だった。
●オードリー・タンのAIに対する考え方――
▶テクノロジーはあくまでも人間の手伝いをしてくれるもの。使う側の人間が自由に選べばいい。
▶物事を最終的に判断するのは人間であって、AIではない。
●オードリー・タンの思考法――
▶学校へ行く時間をムダにするより、インターネットを通じて学ぶほうがいい。
▶相手が誤っていたとしても、そこから学べることは必ずあるし、自分の考えが絶対正しいわけでもない。
▶自分とは異なるさまざまな考え方をする人の話を、絶え間なく聞き続けていく。
▶もし自分だけでいい方法が見つけられなかったら、ほかの人の力を頼ってもいい。