とんでもない、本当に最高の昆虫学習図鑑ができたぞ!・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2788)】
野鳥観察会に参加し、24種を観察することができました。キジの雄(写真1~3)、雌(写真4~6)の群れ、ホシハジロ(写真7)、オカヨシガモの雄(写真8)、雌(写真9)、カワセミの雌(写真10)、ルビーロウカイガラムシ(ルビーロウムシ。写真11)、クロスジフユエダシャク(写真12)、13mほどの樹上のキイロスズメバチのものと思われる巣(写真13)、ヒロヘリアオイラガのものと思われる繭(写真14)、繭跡(写真15)をカメラに収めました。因みに、本日の歩数は11,136でした。
閑話休題、『昆虫学者、奇跡の図鑑を作る(カラー版)』(丸山宗利著、幻冬舎新書)は、『学研の図鑑LIVE 昆虫(新版)』という学習図鑑作りに没頭した昆虫学者・丸山宗利と、その仲間の1年間の奮闘記です。
「今回の図鑑は、これまでにない種数(2800種以上)が生きたまま掲載されるという前代未聞の内容で、しかも多くの研究者が関わり、中身も素晴らしく充実したものになっている。そして、急ごしらえで、ほとんどが撮影初心者の虫好きを集めて撮影隊を組み、図鑑の命ともいえる写真を準備したというのも特筆すべき点である。なにもかもが異例で、関係者一同、形になるまで信じられなかったほどだ。最高の図鑑であると同時に、ある意味、『奇跡の図鑑』と言ってよい一冊であり、それがどのようにできあがったのか興味を持たれる方は少なくないのではないかと思う」。
どのページからも、理想の図鑑を作ろうというむんむんとした熱気と、その複雑な過程の大変さがひしひしと伝わってきます。
「とくにカミキリムシはとまらないものが多いため全体的に難しく、シロスジカミキリやミヤマカミキリなどの超大型種は1時間近く、何度も同じ場所を歩かせ、動く個体を追ってシャッターを切り続けたこともある」。私も、野外で出会ったキマダラミヤマカミキリやノコギリカミキリを撮影するのに苦労したことを思い出してしまいました。
「私は鬼にもなった。良い図鑑を作るためには何でもしようと。そして、標本ではなく、やはり生きた昆虫の写真を見せたい。生きた個体にこだわったことについては、それ自体の利点はもちろんあったが、あの時の目の輝きに対する思いが、細部にわたってそれを徹底する強い原動力となった」とまで言われては、昆虫大好き人間としては、この図鑑を手許に置かずに済ませるわけにはいきませんね。