本書のおかげで、これからは、トンボの識別に要する時間を大幅に短縮することができそうだ・・・【情熱的読書人間のないしょ話(3058)】
【読書クラブ 本好きですか? 2023年9月1日号】
情熱的読書人間のないしょ話(3058)
日本庭園の小さな滝壺で、黄色いコイが何度も鯉の滝登りのような行動を繰り返すのを目撃しました(写真1~3)。龍になりたいと本気で滝登りに挑戦していたのか、それとも、体に付いた寄生虫を急流で洗い落とそうとしていたのか、それは本人(本コイ)に聞かないと分かりません(笑)。後述の『くらべてわかるトンボ』との関連で、過日、撮影したアオモンイトトンボの交尾(写真4)、雄型雌の産卵(写真5)、アジアイトトンボの交尾(写真6)、雄(写真7)を再掲します。因みに、本日の歩数は13,988でした。
野鳥、昆虫、植物などの識別でいつも教えを受けているSさん推薦の図鑑『くらべてわかるトンボ――識別ポイントで見分ける』(尾園暁著、山と溪谷社)を手にしました。
●日本に棲息するトンボ121種が収載されている。
●23ページに亘る、大きさと見た目から検索するための原寸大サイズの一覧のおかげで、大まかな見当をつけ易い。
●その種の特徴が一言解説として簡潔にまとめられている。
●掲載されている生態写真や部位のアップの写真と、自分が撮影した写真を見比べることによって、種名や雌雄を識別し易くなる。
●見分ける上で重要なポイントが、その部位を明示して写真上に記載されている。
●その種の未成熟時と成熟後の色彩変化や、同種同性で色の異なるタイプの存在も示されている。
一例を上げれば、6ページに亘る「間違いやすい青や緑のイトトンボの仲間」は、よく似た各種の違いが一目瞭然です。
トンボを撮影する場合は、識別に役立てるため、真上からだけでなく、真横からも撮影することが奨励されています。
本書のおかげで、これからは、トンボの識別に要する時間を大幅に短縮することができそうです。