榎戸誠の情熱的読書のすすめ -3つの読書論・ことばのオアシス・国語力常識クイズ(一問一答!)-

本書のおかげで、植物の不思議さに気づかされました・・・【情熱的読書人間のないしょ話(2918)】

【読書クラブ 本好きですか? 2023年4月14日号】 情熱的読書人間のないしょ話(2918)

シャリンバイにやって来たホソヒラタアブ(写真1)をカメラに収めました。オステオスペルマム‘パッション・ホワイト’(写真2、3)、フィロテカ(エリオステモン)・ディフォルミス(写真4)、プロスタンテラ‘ミラクルスター’(写真5)、リナリア・ビパルティータ(写真6)、アカツメクサ(ムラサキツメクサ。写真7)、ゼラニウム(テンジクアオイ。写真8)、アマドコロ(写真9)、カロライナジャスミン(写真10)、オウバイ(写真11)、セイヨウシャクナゲ‘プレジデント・ルーズヴェルト’(写真12)が咲いています。

閑話休題、『植物の形には意味がある』(園池公毅著、角川ソフィア文庫)のおかげで、改めて、植物の不思議さに気づかされました。

例えば――。
●葉はなぜ平たいのか
「薄い光エネルギーを集めるために葉は平たい」というのが結論だが、より正確にいえば、「薄い光エネルギーを集めるために、光合成をする部分は平たい」ということになります。

●根はなぜもじゃもじゃなのか
根の機能といえば、まず、水と栄養分の吸収です。同じ材料で吸収速度の大きな根をつくろうとしたら、体積あたりの表面積を大きくするのが一番です。ただし、一本の線をただただ伸ばした場合には、ものすごい長さが必要になる一方で、伸ばすポイントは先端一点だけになるので、効率がよくありません。そこで、枝分かれの必要が生じます。一本の植物が大きな表面積を稼ぐには、もじゃもじゃにするしか手段がないのです。